清宮家は弟もすごい!早実・福太郎、兄超え2安打デビュー/西東京 - SANSPO.COM(サンスポ)

試合
速報

清宮家は弟もすごい!早実・福太郎、兄超え2安打デビュー/西東京

更新

四回に2点打を放った清宮。力強いスイングでボールを見事に捉えた(撮影・桐原正道)  第101回全国高校野球選手権大会西東京大会(17日、早実6-0小平西、ダイワハウススタジアム八王子)第101回全国高校野球選手権大会の出場を懸けた西東京大会が17日に行われ、4年ぶりの夏の甲子園を目指す早実は初戦の3回戦で都立の小平西に6-0と快勝した。「6番・左翼」で公式戦初出場を果たした清宮福太郎内野手(1年)が先制の2点打など4打数2安打2打点、1盗塁の活躍で勝利に貢献。同校OBの日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)を兄に持つスーパー1年生が輝きを放った。次は、18日に4回戦で田無工と戦う。

<< 下に続く >>

 高校球界に再び「清宮」の名をとどろかせた。0-0の四回1死二、三塁。兄と反対の右打席に立った清宮が、外角低めの難しい直球を鮮やかに右翼線にはじき返した。公式戦2打席目で飛び出した初安打が、決勝の2点打となった。

 「みんなが打ち上げていたので、逆(右)方向に打とうかなと。しっかり打つべきところで打ててよかった。自分的には、けっこう仕事をした感があった」

 50メートル走は6秒6。決して速い方ではないといい、フライング気味のスタートに「たまたまです」と照れたが、2死からの初球で二盗にも成功した。続く右前適時打で貴重な3点目のホームを踏み、初戦の重苦しい空気を打って走って振り払った。

 春季大会はベンチ入りできず今夏、兄・幸太郎が1年春につけた背番号「19」を初めて背負った。兄からは「暴れてこいよ」と声を掛けられ「オッケー」と応じた弟は、宣言通りにデビュー戦から大暴れした。

 歴代最多の高校通算111本塁打を放った兄は、春季大会で迎えた初の公式戦は4打数1安打1打点だった。それを上回る2安打2打点デビューに「思ったよりも平常心で、硬くもならなかった」と無邪気な笑顔を見せた。

 潜在能力の高さは兄に引けを取らない。リトル時代に通算70本塁打を記録し、調布シニアでは一塁手兼投手として活躍。現在は身長180センチ、体重92キロと早実入学時の兄(184センチ、97キロ)に負けない体格を誇る。

 ここまで高校通算1本塁打だが、その1本は練習試合で放った推定飛距離130メートルの特大弾だった。両翼93メートルの自校グラウンドの左翼後方にある高さ約15メートルの防球ネットを越え、屋内練習場の屋根を直撃。両軍からどよめきが起こったという。

 調布シニア時代からのチームメートは「バットの先っぽに当たっても、詰まっても柵越えを連発していた」と証言。兄が所属する日本ハムの吉村ゼネラルマネジャーも「能力が高い。気になっている」と注視する。

 強運の持ち主でもある。16日に予定されていた試合が雨天順延となったことで、デビューが1日遅れ、偶然にも父・克幸氏の52歳の誕生日と重なった。父は球場に観戦には訪れなかったが、孝行息子は「(打てて)よかったです」と最高のプレゼントで祝った。

 第3シードで臨む今夏は、同じく1年時に兄が出場した2015年以来の夏の甲子園を目指す戦いとなる。「目の前の試合を全力でやっていく。それが積み重なって3年間が終わればいいと思う」と清宮。「幸福」の名を持つ兄弟の、新たな伝説が幕を開けた。 (浜浦日向)

1年からレギュラーで兄・幸太郎とプレーした経験を持つ3年生の早実・生沼(おいぬま)「福太郎はお兄さんと一緒で、プレー中も物おじすることがない。どちらも大舞台に強いので、そういうところは見習わないといけないなと思います」

★幸太郎がエール!

 兄の日本ハム・幸太郎は、ソフトバンク戦(北九州)の試合前に弟の活躍に触れ「ノビノビとプレーさせてもらっていると思う。新鮮な感じですけど、ユニホームも意外と似合っている」と喜んだ。自身が1年生だった2015年以来、4年ぶりの夏の甲子園出場に向けて「どんどん勝ってもらいたい」とエール。一方、自身は3試合ぶりの先発出場で2打数無安打、1四球。連続無安打が28打席となったが「最近では良い方だった。四球も1つ選べた」と前向きだった。

★兄・幸太郎の“高校デビュー戦”VTR

 早実1年時の2015年4月9日の駒大高戦(東京大会3回戦)に「3番・一塁」で出場し公式戦デビュー。六回に適時打を放ち、4打数1安打1打点だった。夏の初公式戦は同年7月18日の東大和南戦(西東京大会3回戦)。八王子市民球場に約3500人の観衆が集まる中、「3番・一塁」で初出場し、八回に適時打を放つなど3打数1安打1打点、2四球。同年の夏の甲子園では2本塁打を含む9安打8打点の活躍で4強入りした。

清宮 福太郎(きよみや・ふくたろう)

 2003(平成15)年7月3日生まれ、16歳。東京都出身。早実初等部時代は、東京北砂リトルのエース投手。15年に米ペンシルベニア州で開催された第69回リトルリーグ世界選手権では本塁打を放つなど活躍し、チームを優勝に導いた。早実中等部では調布シニアで投手兼内野手としてプレー。早実高では1年夏からベンチ入り。右投げ右打ち。180センチ、92キロ。家族は日本ラグビー協会副会長の父・克幸氏、母・幸世さん、日本ハムの兄・幸太郎。

地方大会日程へ

PR