【小早川毅彦のベースボールカルテ】首位争い最中に!大きな価値ある楽天のルーキー4人スタメン起用 - SANSPO.COM(サンスポ)

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【小早川毅彦のベースボールカルテ】首位争い最中に!大きな価値ある楽天のルーキー4人スタメン起用

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小早川毅彦氏  開幕前は決して下馬評が高いとはいえなかった楽天が、パ・リーグの首位争いをしている。テレビ解説のために訪れた7日の中日戦(ナゴヤドーム)は近年になく印象に残る試合になった。

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 先発出場の予定だったD1位・辰己(立命大)と、4番・ブラッシュが急きょ欠場。辰己は2日前に死球を受けており、ブラッシュは疲労を考慮された。

 この日は仙台から移動してのナイター。ブラッシュは疲れがたまると好結果が出ないそうで、確かに打撃練習を見ていると覇気がなかった。しかも、翌日はデーゲーム。打力低下は覚悟の上で、平石監督は2人の休養を決断した。試合は3-13で大敗したが、代わりに出場したD6位・渡辺佳(明大)が2安打、D7位・小郷(立正大)もプロ初安打を含む3安打1打点と躍動。これが翌日につながった。

 翌8日は同2位・太田(大商大)が先発マスクをかぶり、大卒ルーキー4人がスタメン。これだけでも珍しいのに、二塁打の辰己を太田がバントで送り、小郷のスクイズで決勝点を奪った。

 彼らは春季キャンプから首脳陣の評価が高かった。辰己は走攻守の三拍子がそろい、太田は肩が強く、守備は即戦力に近かった。小郷はパンチ力があって足が速い。渡辺佳は3人より馬力で劣るものの、打撃技術は一番で実戦向きだった。

 とはいえ、新人を多く起用するには勇気がいるもの。早々と優勝争いから脱落した昨季ならわかるが、今季は首位争いの最中での起用だから、大きな価値がある。

 私にとって大阪・PL学園高の後輩でもある平石監督はまだ39歳ながら、思い切りの良さ、決断力がある。現役7年間の通算成績は122試合で打率・215、1本塁打、10打点と決して一流ではなかったが、引退後は1、2軍のコーチ、2軍監督を歴任し、分析力と人を生かす術を身につけた。

 ルーキー4人がシーズン終盤まで活躍を続けるのは難しいだろうが、選手層は間違いなく厚くなった。投手陣はエースの則本昂がやがて戻ってくるから、まだ上がり目がある。大本命のソフトバンクにどこまで食らいつけるか、楽しみだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

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