西武・山川20号!2年連続両リーグ一番乗り「沖縄の皆さんのために打ちました!」 - SANSPO.COM(サンスポ)

試合
速報

西武・山川20号!2年連続両リーグ一番乗り「沖縄の皆さんのために打ちました!」

更新

山川は七回に本塁打を放ち、右手でバットを掲げながら走り出した。両リーグを通じて20号一番乗りだ (撮影・村本聡)  (パ・リーグ、西武7-6ソフトバンク、10回戦、ソフトバンク6勝4敗、21日、那覇)西武は21日、ソフトバンク10回戦(沖縄セルラー)に7-6で勝利。沖縄・那覇市出身の山川穂高内野手(27)が七回、両リーグ最速で20号到達となる左越え3ランを放った。沖縄出身の選手による沖縄での公式戦本塁打は史上初。47本塁打を放った昨季はチーム72試合目で20号に到達したが、今季は43試合目のスピード。シーズン66発ペースに乗せた。

<< 下に続く >>

 ピュ~イ! 山川の豪快な一発が、沖縄セルラースタジアム那覇の左翼席防護ネットに突き刺さる。バットを右手で掲げながら走り出す地元の英雄に、指笛と大歓声、割れんばかりの拍手が送られた。

 「沖縄の皆さんのために打ちました! 打った瞬間に鳥肌が立った。今までの野球人生の中で一番うれしいホームランです」

 1点差に迫られた七回1死一、二塁。代わったばかりの松田遼のスライダーを捉え、3ランに変えた。沖縄県出身の選手が、沖縄の公式戦で本塁打を放つのは山川が初。球場に詰めかけた1万6745人のウチナーンチュ(沖縄の人)は歴史的なアーチに総立ちになった。

 「すごく気持ちよかった。有名人になったんだな」

 悲願の一発だった。2017年6月、56年ぶりの沖縄遠征に山川の姿はなかった。同年は開幕1軍入りを果たしたが、不調で5月に2軍落ち。凱旋を果たせなかった大砲は悔しさのあまり、知人から頼まれたチケットの手配を全て断った。炎天下の西武第二球場で練習に打ち込み「1軍に上がったら、この悔しさを晴らす」と逆襲を誓った。

 同年は7月に再昇格を果たすと、後半戦だけで19本塁打。昨年は10年ぶりの優勝に貢献する47発で初の本塁打王を獲得。MVPにも選出され、スターダムへと駆け上がったが慢心はない。

 「沖縄出身の野球選手は(元広島の)安仁屋宗八さんや(元阪急などの)石嶺和彦さんがいるけど、数としては少ない。圧倒的な数字を残して沖縄人として成功したい」

 昨年7月1日のチーム72試合目より29試合、約40日も早い43試合目で20本塁打。2年連続で両リーグ最速での20号一番乗りを果たした。球団では、かつて「怪童」と呼ばれ、通算244本塁打を記録した中西太以来64年ぶりだ。

 山川はシーズン前、50発を目標に掲げた。これでシーズン66発ペースとなり、自身の目標どころか、2013年にヤクルト・バレンティンがマークしたプロ野球記録の60発をも上回る。

 チームは勝率5割に復帰。昨季のパ・リーグ王者が4位と低調だが「沖縄に恩返しがしたいという気持ちを忘れないようにやっていきたい」。ウチナーンチュの夢を乗せ、白球を飛ばし続ける。 (花里雄太)

山川について西武・辻監督「一発が打ちたい気持ちが出ていて、見事な本塁打だった。気合が入っていた」

試合結果へ

PR