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【土井麻由実のSMILE TIGERS】母の日を前に…阪神・筒井コーチ、岩貞投手らが語った母への感謝の思い

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阪神・筒井壮コーチ  5月の第2日曜日は母の日。そこで、このコラムでも恒例のお母さんのお話をお届けしよう。

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 まず、筒井壮外野守備走塁コーチに「お母さんについて…」と振ると、「え、そんなん、泣いてしまうなぁ」と笑う。

 「母には感謝しかない。大好き。母がいなけりゃ、今の自分はない」。筒井コーチがここまで言うお母さんって、どんな方なんだろう。

 「僕、3人兄弟の一番下で、子どものころは小さくてガリガリだったの。運動神経はよかったけど、なんせ上の兄2人があまりにも優秀で。スポーツは何やってもすごくて、周りからも期待されていて…」

 聞けば4つ上、2つ上のお兄さんたちはそれぞれサッカー、野球をされていて、市内でも超有名だったそうだ。壮少年も学年では1、2を争う運動能力があったが、周りの目は優秀すぎるお兄さんたちばかりに向けられていたという。

 「でもね、母はいつも味方になってくれていた。応援してくれていた。言葉でも行動でもね。優秀な兄たちに偏ったりせず、いつも平等。多感な時期の小学生の僕が劣等感を持たないように、みんなに平等やった」

 懐かしそうに語る。

 「ニコニコしときなさい。あいさつはちゃんとしなさい」

 お母さんの教育のおかげで、どんなときもニコニコ笑顔の筒井コーチは人気者だ。学生時代は先輩から鉄拳を受けることもあったが、自身は後輩には絶対にしなかった。「自分がされて嫌なことはするな」というお母さんの教えを、きっちり守ってきたからだ。

 中学生になると壮少年も、野球でその名が知られるようになった。いつの間にか体も兄弟で一番大きくなり、プロの選手にもなれた。それもすべてお母さんが「『壮は絶対に大丈夫』って常に言ってくれていた。必ず褒めてくれていた」からだと感謝している。

 ふと気づくと、話しながらその目が潤んでいる筒井コーチ。「嫁さんにも『マザコン』って笑われるんやけど…」と照れ笑いする。こちらも思わず泣けてしまったわ。

 岩貞祐太投手のお母さんには実際、わたしも宜野座キャンプでお目にかかった。岩貞投手は「似てませんよ」って言うけど、いやいや端正な顔立ちは、間違いなくお母さん譲りだ。ではお母さんと似ているところはと尋ねると「ポジティブ、明るい、よくしゃべる」と3連発で返ってきた。うんうん、わかる。めちゃくちゃ楽しい方だ。

 「家族みんなよくしゃべる。実家に帰ったらじいちゃん、ばあちゃんも一緒に毎晩ごはんを食べながら、よくしゃべっている。野球の話は意外にしないかな。昔の話とかが多い」

 お母さんはもちろん、家族みんな野球が好きだという。「だから気づいたら野球をやっていた。野球以外の競技は考えられなかったくらい。お母さんは練習でどんなに帰りが遅くなってもユニホームを洗ってくれたり、早朝から弁当を作ってくれたり…」と岩貞投手の野球を一生懸命に応援してくれていた。さらにお母さんのDNAである「落ち込まない性格」で、いつも楽しく野球ができていたことも感謝している。

 お料理上手なお母さんの手料理は「全部好き。なんでもおいしい」そうで、特にいつもリクエストするのが春巻きだという。「あんが、とろっとろしていて、めっちゃうまい」。笑顔の岩貞投手を見て、宜野座でレシピを教わりたかったなと後悔した。

 育成ドラフト1位・片山雄哉選手はお母さんのことを「怖いけど子ども思いで、愛情を感じて育ってきた」と語る。「しつけに厳しくて、ことあるごとに怒られてきた。どんなこと? ありすぎて逆に思い出せない」。それくらい厳しかったそうだ。

 特に基本的なことは口酸っぱく言われてきたという。「悪いことをしたらごめんなさい、何かしてもらったらありがとうございます。それと、自分の気持ちをちゃんと伝えられるように、愛される人間になるようにって教育されてきた」と振り返る。

 これまで野球以外の習い事もしてきたが「やるからには最後までやりきれと。やり始めたら途中で辞めさせることはしない。人一倍努力して練習して、うまく、強くなりなさいって言われてきた」と語る。

 「プロ野球選手になりたいなんて、夢物語みたいに思ってたんじゃないかな。野球エリートとは無縁の生き方してきたし、母もプロ野球選手にさせたいと育てたわけじゃない。野球選手になると思わない、というより思えなかったと思う」。けれど「納得いくまでやってほしい」と応援してくれたお母さんがいたから、ここまでやってこれたし、プロの世界に入ることもできた。

 「子どもがやりたいということは、常に諦めがつくまでやらせてあげたいと考えてくれていた。こうして望みがかなって、喜んでいると思う」

 連休中のナゴヤ球場に駆けつけたお母さんは、息子のユニホーム姿を頼もしそうにごらんになっていた。次は2桁の背番号を見せて喜ばせなきゃね!

土井 麻由実(どい・まゆみ)

CS放送「GAORA」「SKY-A」の阪神タイガース野球中継番組「Tigers-ai」でベンチリポーターとして携わったゲームは約900試合。2005年は優勝のビールかけインタビューも! イベントやパーティでのプロ野球選手やOBとのトークショーの司会は100本以上、またイベント制作も手がけています。過去には阪神タイガース公式ホームページや携帯サイト、阪神電鉄の機関紙のコラムやニュースも執筆し、現在はYahoo!でも野球記事を掲載。マイクでペンで、硬軟織り交ぜた熱い熱い情報をお伝えしています!! ツイッターのアカウントは@7mayu7mayu7。Yahoo!のページのアドレスはhttps://news.yahoo.co.jp/byline/doimayumi/

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