【小早川氏が明かすイチローの素顔】「コツコツ続ける」真骨頂 - SANSPO.COM(サンスポ)

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【小早川氏が明かすイチローの素顔】「コツコツ続ける」真骨頂

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 イチローが、ついにバットを置く。一緒にゴルフをするなど親交が深く、今月上旬もキャンプで単独取材を行っていたサンケイスポーツ専属評論家の小早川毅彦氏(57)が、イチローの素顔を明かした。

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 饒舌で、人なつこい。私が知っているイチローは、グラウンドでの“求道者”というイメージからは、ほど遠い。

 「このドライバー、青木功さんが僕に合うようにと、持ってきてくれたんです」

 アリゾナでゴルフをしたとき、うれしそうに見せてくれた。青木さんと一緒にラウンドした縁で、アドバイスとともに、ドライバーもゲットしたという。

 最初の頃は「ゴルフは打ってナンボです」と強振するタイプだった。この点も、打撃のイメージとは違う。やがてゴルフとは何かを追求するようになり、あっという間に私よりうまくなった。

 もちろん、野球談議もした。よく覚えているのは私の出身チーム、広島の代名詞「猛練習」について質問されたときだ。

 「厳しいよ。でもイチローなら大丈夫だよ」と答えると、「いえ、僕にはコツコツやることしかできません」。

 できる範囲のことを休むことなく、手を抜かずにコツコツ続ける。大きな故障もなく、安打を積み重ねた原動力は、そういう思考と努力にあったのだろう。

 ここ1、2年は外角球を見送るとき、尻を突き出す形で後ろ(一塁側)にトントンと下がる場面が目立ち、気になっていた。原因は、体の軸回転だけでは力強いスイングができなくなり、下半身を大きく使わざるをえなくなったため。だからバットが走らず、バットコントロールも利かない。イチローにも、ついに区切りの時が来た。

 今はとにかく、お疲れさま、と言いたい。そしてまた、アリゾナでゴルフをしたい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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