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【引退会見一問一答】イチロー、貫いた「野球を愛すること」

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試合後に記者会見を行い、自らの口で現役生活に終止符を打つことを発表した (撮影・福島範和)  アスレチックス4-5マリナーズ=延長十二回(21日、東京D)マリナーズのイチロー外野手(45)は、アスレチックス戦後に東京都内のホテルに用意された会見場で現役引退を表明した。グラウンドでの厳しい表情から一変し、柔らかな表情で“イチロー節”を全開。200人を超える報道陣が集まった記者会見は、22日午前1時20分まで続き、約90分間に及んだ。

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 (冒頭、自ら口を開き)

 「こんなにいるの? びっくりするわ。こんなに遅い時間にお集まりいただいて、ありがとうございます。最後にこのユニホームを着て、この日を迎えられたこと、大変幸せに感じています」

 --印象に残っているシーンは

 「このあと時間がたったら、きょうのことが真っ先に浮かぶことは間違いない。きょうの瞬間を体験するとすごく小さく見えてしまう。分かりやすい10年、200本(安打を)続けてきたこととか、オールスターでMVPをとったということは本当に小さく感じる。今まで残してきた記録はいずれ、誰かが抜いていくと思う。去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら誰にもできなかったかもしれない。近いということもあるんですけど、そのことがどの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りに持てたことかなと思います」

 --ファンはどんな存在

 「ゲーム後にあんなことが起こるとはとても想像できなかった。でも、実際にそれが起きて…。ニューヨークに行った後ぐらいに人に喜んでもらえることが一番の喜びに変わったんですね。その点でファンの存在なくしては、自分のエネルギーはまったく生まれないということです。おかしなこといってます?」

 --野球人生で貫いたもの、貫けたものは

 「野球を愛したことだと思います。これは変わることはなかったですね。おかしなこといってます?」

 --野球の捉え方が変わったことは

 「子供のころからプロ野球選手になることが夢で、それがかなって。最初の2年。18、19のときは1軍に行ったり、2軍に行ったり。そういう状態でやっている野球は結構、楽しかった。3年目ですね。仰木監督のときに初めてレギュラーになって、この年まででしたね。楽しかったのは。(その後は)急に番付を上げられちゃって。それはしんどかったです。やっぱり力以上の評価をされるというのは難しいですよね。そこから純粋に楽しめなくなった」

 --引退を決めた理由

 「マリナーズ以外には行く気持ちがなかったということは大きい」

 --今後については

 「何になるんだろうね。そもそもカタカナのイチローってどうなんだろうね。元イチローって変だよねって。いや僕イチローですって。監督は絶対無理です。これは絶対が付きます。人望がない。子供なのか、中学生、高校生、大学生なのか分からないけれど、それ(指導)には興味あります」

 --日本での開幕2連戦を振り返って

 「やっぱり一本ヒットを打ちたかった」

 --50歳現役を目標にしていた

 「最低50歳までと本当に思っていたし、それはかなわず有言不実行になってしまったけど、言わなかったらここまで来られなかった」

 --以前にも引退することは頭に浮かんだ

 「引退というよりクビになるんじゃないか、というのはいつもありましたね。ニューヨークにいってからはいつもそんな感じ。ニューヨークは特殊な場所です。マイアミも特殊です。毎日そんなメンタリティーで過ごしていた。クビになるときはまさにそのときだと思っていたので、しょっちゅうありました」

 --菊池が泣いていた

 「号泣中の号泣でしょ。それ見てこっちは笑っちゃいましたけどね。(会話の内容は)それはプライベートなんで。僕がお伝えすることじゃない。2人の会話なので。しかも僕から声をかけたので、それをここで言ったらバカでしょ。絶対信頼されないからね、そんな人間は」

 --弓子夫人へ

 「頑張ってくれましたね。一番頑張ってくれたと思います。僕はアメリカで結局3089本のヒットを打ったんですけど、ホームのときに食べるおにぎりを、妻が握った数がおよそ2800個くらいだったんですよ。3000いきたかったみたいですね。そこは3000個握らせてあげたかったなと思います。僕はゆっくりする気ないですけど、妻にはゆっくりしてもらいたい」

 (続けて)

 「あとは一弓ですね。一弓というのはわが家の愛犬で、今年で18歳になるシバ犬。さすがにおじいちゃんになって毎日ふらふらなんですけど、懸命に生きている。あの懸命な姿を見たら、それは俺、頑張らなきゃなって。2001年に生まれて、02年にわが家に来たんですけど、まさか僕が現役を終える最後まで一緒に過ごせるとは思っていなかったので、これは大変感慨深いですね。妻と一弓には、もう感謝の思いしかないですね」

 (最後に)

 「眠いでしょ。そろそろ帰りますか…」

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