【球界ここだけの話(1566)】近江・林が宿す星稜・奥川への並々ならぬライバル意識、目指すは夏の再戦 - SANSPO.COM(サンスポ)

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【球界ここだけの話(1566)】近江・林が宿す星稜・奥川への並々ならぬライバル意識、目指すは夏の再戦

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彦根城を背に、星稜との練習試合で投球する近江・林優樹投手(3年)(撮影・須藤佳裕)  選抜を直前に控えた16日、近江高のグラウンドに星稜ナインの姿があった。

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 両チームの対戦は1年前の選抜3回戦(星稜が4-3でサヨナラ勝ち)以来。今大会No.1投手の呼び声高い奥川恭伸投手(3年)が7回5安打無失点と好投すれば、近江のエース左腕・林優樹投手(3年)も3安打1失点完投と引けを取らない投球で1-1、九回引き分けを演じた。

 「11月に練習試合をすると決まって、3月16日に合わせてきた。すごくいい相手と(投げ合いが)できるということで久しぶりに緊張していました」

 林は気持ちを高ぶらせていた。互いに昨年の春夏の甲子園でエース格として活躍。だが相手は高校日本代表も経験し、いまや野球ファンの注目の的になった。面識こそなかったが、好投手とのマッチアップに「絶対に負けたくない」と強く意識。自慢のテンポのよさを含め、いまあるすべての力と技をぶつけた。

 得意のチェンジアップ同様、冬の間に質を磨いてきた直球が通用し、成長を実感した。それ以上に収穫が多かったのは試合後だ。奥川とはキャッチボールなどで交流し、大きな刺激を受けた。

 「選抜に出られない悔しさを持って選抜を見ると、練習にも活気が出る。見られるときにはしっかりと見て、学べるところは学んで夏につなげたい。(星稜は)1回戦からすごく厳しい戦いになると思うけど、優勝してほしい」

 実力を認め、意識する相手。さらに身近となった存在がモチベーションにもつながる。

 サヨナラ負けを2度も味わい、後悔を置いてきた甲子園はいまの林にとって「必ず戻らないといけない場所」。そして、敵将・林和成監督(43)には試合後にあいさつに向かい「夏に甲子園で(対戦)できたらいいな」と言われたという。自分自身だけでなく、ライバル校とも“約束の場所”になった。最後の夏での再戦へ、時計の針はなお一層、音を立てて動き始めた。(須藤佳裕)

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