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【球界ここだけの話(1561)】ヤクルト・坂口、プロ17年目も開幕前は不安と戦う

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ヤクルト・坂口  第一線で活躍を続ける一流の流儀を垣間見た気がした。プロ野球の開幕まで3週間を切る中、ヤクルト・坂口智隆外野手(34)の言葉が印象的だった。

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 「不安しかないよ。打てるかな、1年間やれるかな。何年やっても、この時期は不安しかない。その不安に向き合うしかないよね。不安があった方が、開幕してからアドレナリンが出る。その『反発力』を生かしたい」

 神戸国際大付高から2003年ドラフト1位で近鉄に入団し、今季でプロ17年目。昨季はセ・リーグ9位の打率・317を記録するなど、通算1400安打を積み重ねてきた職人肌だ。ベテランと呼ばれるようになっても、開幕前には強い不安感に襲われるという。

 「どの仕事も同じじゃない? 新しい仕事を始めるときは不安がある。何年やっても、それは変わらない。不安はあった方がいいと思う」。不安感から逃げずに正面から向き合い、モチベーションや集中力に転化することでプロの世界を生き抜いてきた。

 開幕まで残された時間の感じ方も印象深かった。「『もう3週間』なのか『まだ3週間』なのか。どっちやと思います?」と坂口。オフから準備を重ねてきたことを考えて「もう3週間」と答えると、坂口は少し考えた後に「ちょっと、違うかな」と笑顔を見せた。開幕まで残された時間で、まだまだ準備できることがあるということだろう。

 2008-11年に外野手部門で4度ゴールデングラブ賞を受賞した名手は、昨季から一塁手に挑戦。オフには神戸で行った自主トレーニングから一塁の守備を重点的に鍛え抜いてきた。2004年の球界再編で消滅した近鉄を経験した現役選手もチームメートの近藤、巨人・岩隈の3人になった。最後には「勝ちたいんだよ」と漏らした坂口。職人肌の背番号42が、今季もヤクルトを支える。(長崎右)

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