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ダル、191日ぶり実戦で出た155キロ!亡き兄KIDさんに誓う復活投

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ダルビッシュは最速155キロをマーク。マウンドでの躍動感も戻ってきた (撮影・山田俊介)  ダイヤモンドバックス5-4カブス(26日=日本時間27日、米アリゾナ州メサ)右腕の故障から完全復活を目指す米大リーグ、カブスのダルビッシュ有投手(32)がダイヤモンドバックス戦でオープン戦に初先発。昨年8月19日のリハビリ登板以来、191日ぶりの実戦マウンドは1回1/3を投げ、無安打4四球で2失点(自責点1)だった。最速96マイル(155キロ)を計測するなど好スタートを切り、昨年9月に逝去した義兄の山本KID徳郁さん(享年41)への思いや今季に懸ける決意を明かした。

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 ゆっくりと一歩一歩を踏みしめた。ダルビッシュにとって、例年のオープン戦先発は「練習のようなもの」だったが、今年は違った。

 「正直、めっちゃ、緊張していた。(特に)試合前が。あそこ(マウンド)にいったら大丈夫だけど。またここに自分が戻ってきた、ということが信じられなかった」

 リハビリでマイナー戦に登板した昨年8月19日以来、191日ぶりの実戦マウンドは、1回1/3を無安打2失点。4四球を与え、予定されていた2回を投げ切ることはできなかったが、最速96マイル(155キロ)を計測するなど、本人も納得の滑り出し。「強がって、昔までは緊張しない、とかいっていた」という本音も吐露した。

 カ軍1年目の昨季は8試合で1勝3敗。不本意な成績で終わり、9月に右肘の骨棘(こっきょく)を除去する手術を受けた。その直後に悲しい別れが、待っていた。がんで闘病生活を送っていた夫人で元レスリング世界王者の山本聖子さん(38)の兄、山本KID徳郁さんが9月18日に41歳の若さで死去した。

 もともと、2人は顔見知りだった。2014年10月ごろ、聖子さんとの交際中に「あの子真面目なんで。手出すの辞めてもらっていいかな?」と厳しいメッセージが届いた。真剣な思いを伝えると、KIDさんとは一気に打ち解けた。闘病中の昨年6月には「普段あんま恥ずかしくて話せないけど、マジで大好きだよ。心から愛してるよ」と今度はうれしい言葉が届いた。常に前向きだった義兄の訃報が届き、自身の公式ブログで「愛してます」と最後のメッセージを贈った。

 長く、苦しいリハビリを乗り越え、ようやく迎えたマウンドだった。36球を投げ終え、ダルビッシュは「KIDさんも亡くなられて、そこからやっぱり(人間は)いつ死ぬか分からない。だから、一瞬一瞬、今ここを一生懸命に生きたい、という思いがあります」と告白した。今は身近にいる家族の大切さや、野球に打ち込める環境の尊さを再認識している。

 開幕投手は通算177勝のジョン・レスターが務める見込み。先発左腕が多いチーム事情もあり、今後のオープン戦登板を順調にこなせば、古巣のレンジャーズと対戦する3月30日(日本時間31日)の開幕2戦目(アーリントン)で先発する可能性が出てきた。投球を見届けたマドン監督も「今季はもっと楽に、いい流れに乗ってくれるに違いないよ」と期待を込めた。

 この日は平日にもかかわらず、1万666人の観衆が球場に駆けつけ、故障を乗り越えたダルビッシュに大きな拍手を送った。次なる目標はメジャーの公式戦。愛する家族と、日米の野球ファンがマウンドで躍動する姿を待っている。

★ダルビッシュ・昨年からの故障経過

 ◆5月20日 レッズ戦に先発し、6回1失点でカブス移籍後初勝利。

 ◆同26日 右上腕三頭筋の腱炎で10日間のDL入り。

 ◆同30日 MRI検査結果は「(筋)組織に損傷なし」とマドン監督が公表。

 ◆6月12日 投球練習を再開。

 ◆同25日 マイナー戦で実戦復帰し、5回1失点。

 ◆同29日 再検査で右肘の炎症などが判明。

 ◆7月24日 投球練習を再開。

 ◆8月10日 60日間のDLに移行。

 ◆同19日 マイナー戦に先発し、右肘痛で1回で降板。

 ◆同21日 シーズン中の復帰が絶望と発表。

 ◆9月12日 右肘の関節鏡視下手術を受けたことを発表。

 ◆12月19日 キャッチボールを再開したことを公表。

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