阪神D2・小幡、うま味倍増“隠し足”!30メートル走ボルト級3秒98 - SANSPO.COM(サンスポ)

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阪神D2・小幡、うま味倍増“隠し足”!30メートル走ボルト級3秒98

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甲子園室内で体力測定を行った小幡。これほど俊足とは…(撮影・森本幸一)  周囲もビックリ! 本人もビックリ!? 阪神の新人選手が2日、甲子園の室内練習場で体力測定を行い、ドラフト2位・小幡竜平内野手(18)=延岡学園高=が30メートル走で3秒98をたたき出した。“桐生に勝った男”島田海吏外野手(22)の昨年の3秒99を超える好タイム。走攻守そろった遊撃手とはいわれてきたが、これほど「足」があるとは…。抜群の身体能力を秘める18歳に、期待大だ。

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 は、はやっ! ストップウオッチを押した伊藤トレーニングコーチが、思わず目を丸くした。30メートル、3秒98! 世界最速のボルトが3秒78で、4秒を切れば相当の快足という世界。それを高校3年生の18歳がたたき出すとは…。驚く周囲。何より本人が戸惑っていることが、一番の驚きだ。

 「自分は足が速いって、思ったことがなかったので…。高校のときも足の速い選手が周りにたくさんいたので」

 高校通算13本塁打。延岡学園高3年春に甲子園に出場し、中日1位・根尾昂内野手(大阪桐蔭高)や広島1位・小園海斗内野手(報徳学園高)らに匹敵する走攻守そろった遊撃手の逸材として、2位指名を受けた。

 ただ担当の田中スカウトが「特に守備がいい。打つ方もミート力があり、鳥谷みたいなタイプ」と評するように、クローズアップされてきたのは主に守備と打撃。それが、100メートル日本記録保持者の桐生祥秀に中学時代に勝つなど、俊足自慢の島田(今季ウエスタン2位の26盗塁)が昨年の新人体力測定で出した3秒99を、超えた。

 これには伊藤コーチも「素晴らしかった。江越とかと同じスピード」と仰天。4秒をコンスタントに切るチーム1、2のスピード自慢と双璧と話すと「バランスよく走っていた。軽く走っているようにみえて、きれな走りだった」と確かなタイムの裏付けも口にした。

 プロフィル上の50メートル走は6秒2。しかし野球の塁間は約27メートルだ。30メートル走のタイムは、実際のプレーにも直結する。

 「参考? 走ることに関しては全く…。ほんとに体を動かすことが好きで、小さいころから走り回ってたのがよかったんじゃないですかね」

 本人は首を傾げるばかりだけに、まさに原石。走塁技術などに磨きがかかって“天賦の才”が開花すれば、これほど楽しみなことはない。昨季ウエスタン新記録の163盗塁を決め、1軍でも超積極的を掲げる矢野野球の申し子になれる存在。垂直跳びでも新人トップクラスの71センチをマークするなど、高い身体能力を存分に見せつけた。

 測定後は施設見学。甲子園歴史館では開催中の歴代の遊撃手を特集したコーナーに触れ、「鳥谷さんは自分が目標にしている(走攻守)三拍子というところで、一番理想に近い選手」と憧れの思いを、さらに強くした。

 「(速さをいかして)盗塁を決められるようになりたいですね。(入寮までに)しっかり体を作ることを一番にやっていきたい。線が細いので、もっともっと大きくしていきたいです」

 まだまだ伸び盛り。ドラフト指名後には身長が2センチ伸びたという。18歳の可能性は、無限大だ。 (新里公章)

小幡 竜平(おばた・りゅうへい)

 2000(平成12)年9月21日生まれ、18歳。大分県出身。明野北小時代にソフトボールを始め、明野中では大分明野ボーイズに所属。延岡学園高では1年秋にレギュラーを掴み、3年春に甲子園出場。三拍子揃った遊撃手。遠投115メートル、50メートル6秒2。高校通算13本塁打。1メートル81、73キロ。右投げ左打ち。

データBOX

 ◎…“人類最速の男”と呼ばれるウサイン・ボルトが2009年世界陸上ベルリン大会の男子100メートルで、9秒58の世界記録を出した際、30メートルのラップタイムは3秒78

 ◎…昨年12月の新人測定では、島田海吏が3秒99でトップ。2位の熊谷敬宥は4秒08だった

 ◎…昨年11月の秋季キャンプでの測定では、植田海(当時高卒3年目)が3秒94をマーク。参加者で唯一の3秒9台だった

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