阪神・矢野監督、直接出馬へ意欲!FA西と「真っ向勝負」 - SANSPO.COM(サンスポ)

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阪神・矢野監督、直接出馬へ意欲!FA西と「真っ向勝負」

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西との交渉へ自ら出馬する意欲を語った矢野監督。真っ向勝負で思いを伝える  自ら口説く! 決める!! プロ野球のフリーエージェント(FA)宣言選手が14日、コミッショナーから公示され、オリックスから国内FA権を行使した西勇輝投手(28)が名を連ねた。15日から交渉が解禁となる。これを受け、阪神は正式に獲得に動くことを表明。矢野燿大監督(49)は直接出馬し、真っ向勝負することを宣言した。

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 ついに西がFA市場に飛び出した。水面下で追い続けた“恋人”に、ここからはありったけの熱意と誠意を示すだけだ。だからこそ、自ら行く。いつでも飛行機に飛び乗る。秋季キャンプ(18日まで)休日の高知・安芸で、矢野監督が直接出馬への意欲と西への熱いラブコールを送った。

 「(球団から要請があれば)もちろん、行くよ。それでね、前に進むという感じがあれば、もちろん、喜んで行かせてもらう」

 最大のライバルはソフトバンクだ。4年10億円の大型契約を準備しているとみられ、さらなる上積みとなれば条件面では厳しい戦いに。だからこそハートでぶつかる。

 1996年オフ、当時の巨人・長嶋茂雄監督は西武からFAの清原和博を「思い切って僕の胸に飛び込んで来て欲しい」と口説いた。まさに“殺し文句”。しかし矢野監督は自分のスタイルを貫く。

 「俺のキャラじゃないし、通用しないよ。長嶋さんとか星野(仙一)さんだから、そういうのは通用する。(自分が言っても)お前が何を言うてんねんという話になるから。真っ向勝負というか、俺はこういうチーム作りたいとか、西はこうやねんとか伝えるのが俺らしいかなと思う」

 球団サイドは「関西に残って」という思いも伝える方針だが、指揮官自身は真っ向勝負。「矢野サン」という呼称をOKにしたように、飾ることなく、気取ることなく、ある意味“真っ裸”になって訴えて、西の心を射貫く作戦だ。

 シーズン中だけではなく、日本代表「侍ジャパン」でのコーチ、選手としても西に魅了されてきた。大きなアクシデントもなく、通算5度の2桁勝利。体の強さ、技術面だけではなく、そこに頭のよさがあるという。

 「ガンガンいって、力で抑えるという投手じゃないから。いろいろ考えて、コーナーをついて配球を考えて、クイックやけん制や、いろんなことの幅は持っている投手だと思うから。そういう部分でも、チームのプラスになってくれる」

 阪神先発陣をみれば大黒柱のメッセンジャーはいるが、藤浪や才木ら、これから伸びていく資質をもった若手ばかり。17年ぶりの最下位から巻き返すには「みんなに参考になる」という右腕の加入は、不可欠だ。

 15日から交渉解禁。阪神は正式に初交渉の日程を詰めにいく。谷本球団副社長によれば、交渉は相手に配慮する形で非公開にする模様だ。誰にも邪魔をされずに膝と膝を突き合わせ、状況によっては食事をとりながら、濃密な時間を過ごしたいというわけ。その瞬間は、刻一刻と迫っている。 (阿部祐亮)

★星野監督以来!!

 阪神の新監督が就任直後のFA交渉に直接出馬するのは2001年オフの星野仙一監督以来。12月17日の就任会見後、同19日に片岡篤史(日本ハム)と東京都内のホテルで交渉し、昼食をとりながら「一緒に苦しんでいるタイガースを再建しよう」と訴えた。片岡は翌20日に阪神入りを表明。また金本知憲監督は15年11月14日、高橋聡文(中日)と高野球団本部長との交渉に電話で“飛び入り参加”。「一緒にがんばろう」と呼びかけ、入団に導いた。

西 勇輝(にし・ゆうき)

 1990(平成2)年11月10日生まれ、28歳。三重県出身。菰野高から2009年D3位でオリックス入団。12年10月8日のソフトバンク戦(ヤフードーム)でノーヒットノーランを達成。14年には球団新記録の開幕8連勝。同年の日米野球、15年のプレミア12で日本代表。今季は25試合、10勝13敗、防御率3・60。通算209試合、74勝65敗1S、防御率3・30。1メートル81、80キロ。右投げ右打ち。既婚。年俸1億2000万円。

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