【八木裕 神眼スコープ】G戦は“虎の物差し” 阪神・島田が大山がみせた「足」を使った攻撃必要 - SANSPO.COM(サンスポ)

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【八木裕 神眼スコープ】G戦は“虎の物差し” 阪神・島田が大山がみせた「足」を使った攻撃必要

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島田は六回、二塁打を放つ。一回には俊足を生かして先制点を演出した(撮影・門井聡)  (セ・リーグ、阪神4-9巨人、25回戦、巨人16勝8敗1分、9日、甲子園)最下位に沈んだ阪神は、対巨人最終戦にも敗れて、宿敵との対戦成績は8勝16敗1分け。伝統の一戦は、ことしも圧倒されて終幕した。サンケイスポーツ専属評論家・八木裕氏(53)は「巨人戦は、阪神の物差し」と表現。一発長打の巨人に対抗するために、来季に向けて、足のある選手の成長を期待した。

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 私も現役時代から、巨人戦には他のカードとは違う特別な思いを持って臨んでいた。巨人といかに戦うか。どうやって勝つか。他の選手も同様だったと思う。

 だから、巨人戦はいつの時代も、阪神にとっての「物差し」だった。対戦成績をみれば、はっきり分かる。巨人と互角に戦うことが優勝争いに加わる条件であり、勝ち越したシーズンは優勝できた。非常に分かりやすい「物差し」だ。

 この夜の敗戦で、8勝16敗1分け。大きく負け越した。最下位に終わった今シーズンを象徴する結果だろう。

 開幕前から、打線の違いは明らかだった。一発長打の力を秘めた巨人と互角に戦うには、投手陣が最少失点に抑えて、接戦を制するしかない。春先こそ、投手陣が踏ん張って、勝敗に差はなかったが、徐々に打線が点を取れない分、投手陣も我慢できなくなって、最後は大きな差になってしまった感じだ。

 この夜の最終戦は、敗れはしたが内容ある試合だった。打てない分、内野ゴロなど“有効打”で点を奪った。若い島田、大山の長打に、大山の好走塁も交えた六回の2得点も評価したい。今の阪神らしい点の取り方だ。

 来季を見据えた時、本塁打をそう多く望めない中での点の取り方が課題になってくる。はっきりしているのは「足」を使った攻撃が必要だということ。ことしの阪神が、一番いい戦いをした時期を思い出してほしい。4月下旬から5月に入った頃。打線は1番・上本、2番・植田だった。俊足コンビが活躍する、あの形が理想だろう。

 急成長は難しいかもしれないが、1人でも2人でも、足を使える選手がスタメンに名を連ねて、泥臭い野球を目指してほしい。それが、広い甲子園で勝つチームにつながると確信する。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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