【球界ここだけの話(1412)】来日4年目の西武・郭俊麟、環境に順応し始めた“未完の大器” - SANSPO.COM(サンスポ)

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【球界ここだけの話(1412)】来日4年目の西武・郭俊麟、環境に順応し始めた“未完の大器”

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9月終盤に光った西武・郭俊麟  10年ぶりにパ・リーグを制した西武。優勝争いが佳境を迎えた9月終盤に光ったのは、来日4年目の台湾出身右腕・郭俊麟(クォ・ジュンリン)投手(26)の活躍だ。

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 2位・ソフトバンクが3・5差まで迫まり、迎えた9月14日の本拠地・メットライフでの天王山第1戦。大事な3連戦の先陣を任された郭は、強力打線を相手に5回0/3、6安打3失点で自身3年ぶりとなる白星を挙げた。

 この勝利にほほを緩めた人物がいる。同じ台湾出身で、今季2軍投手コーチとして5年ぶりに日本球界に復帰した許銘傑(シュウ・ミンチェ)コーチ(41)だ。「最近は普段から笑顔が増えてきたんです」と、まな弟子の変化をうれしそうに語った。

 自身も西武で投手として12年間プレーし、49勝を挙げた。台湾選手が日本で活躍するための秘訣(ひけつ)は「早く日本の言葉と文化に慣れること」だという。「特に言葉は大事。最初は恥ずかしくてしゃべれないんです。でも、話せないとそれがストレスにつながってしまう。知っている単語からでも話そうとすることが重要なんです」。

 郭が今季3度目の登板を翌日に控えた、9月26日の投手練習のこと。登板前日の投手は、報道陣に囲まれて取材を受けるのが通例だが、この日は、普段行動をともにする通訳がこの日は不在。どうするのかと見守っていると、郭は報道陣の質問に対して一言ずつ、一生懸命に答えていた。「日本語は難しい」と照れ笑いを浮かべながらも、許コーチの言葉通り、自らの言葉で少しでも気持ちを伝えようと、着実に上達中。増えてきた笑顔は、その証拠だ。

 プロ野球ファンにはなじみが薄いが、台湾体育運動大時代の2014年には、台湾代表として「第1回IBAF21Uワールドカップ」に出場し、決勝で近藤健介(日本ハム)、鈴木誠也(広島)らが並んだ日本打線を7回無失点に抑えて優勝。最優秀選手にも選ばれている。環境に順応し始めた“未完の大器”の笑顔は、これからもっと増える。(浜浦日向)

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