【球界ここだけの話(1406)】引退するDeNA・加賀が2軍でラスト登板へ 忘れられない万永2軍監督の言葉 - SANSPO.COM(サンスポ)

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【球界ここだけの話(1406)】引退するDeNA・加賀が2軍でラスト登板へ 忘れられない万永2軍監督の言葉

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21日の中日戦で投げ終えると、涙ぐみながらベンチへ戻った加賀  今季限りで現役を引退するDeNAのG後藤武敏内野手(38)と加賀繁投手(33)がファーム最終戦となる30日のヤクルト戦(横須賀)に出場するという。両選手とも1軍で引退セレモニーを行ったが、2軍の仲間ともプレーをしたい思いが強かった。

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 「できることなら試合に出たい、と。でも若い選手の試合経験の場でもあるので、僕に気を使わずにチームの強化を優先してくださいと伝えています」。後藤が笑顔をみせた。加賀も2軍の万永監督の計らいによってラスト登板が実現する。

 「1軍で引退セレモニーがあるのかもしれないけど、俺の前でも投げてくれ」

 心温まる言葉に加賀は「すごくうれしかったです」と優しくほほえんだ。さらに万永監督は「お前が投げても、俺が泣いて涙で見えないかもしれない。サングラスをかけて隠すけど」と付け加えた。

 加賀は9月上旬に引退を決意し、球団側に伝えた。シーズンが終われば選手としての生活は終わる。それでも最低限の練習ではなく、インナーマッスルを鍛えるような“地味”なトレーニングも黙々とこなしていた。

 「練習メニューですからね。(引退を理由に)やらない人もいるけど、それは違うと思う。若いヤツらにも『引退するから練習をやらなくなった』といわれたくない。自分がちゃんとやる姿を見て、何かを感じてくれたうれしいんですけどね」

 決して手を抜くことなく汗を流す姿は、2軍で練習に励む若手への無言のメッセージだ。その裏には2軍への特別な思いもある。加賀は、シーズン前の最初のミーティングで万永監督からの言葉が忘れられないという。

 「1軍でプレーするチャンスを与えることはできる。でも、そこから(ポジションを)つかめるかどうかは自分次第。駄目だったら、もうチャンスはない。ファームはそういうところだ」

 厳しいようにも聞こえるが、苦労してチャンスをものにした選手だけが華やかな場所に立てるのがプロの世界だ。「あの言葉は今でも残っていますよ」。ラスト登板を今季のほとんどを過ごした2軍で迎える。

 捕手の戸柱も「30日は僕に受けさせてください」と加賀に“直訴”したという。仲間からもファンからも愛された男が最後の雄姿を見せる。(湯浅大)

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