【球界ここだけの話(1405)】大谷翔平がトミー・ジョン手術決断、日本選手が“ひ弱”は誤解 - SANSPO.COM(サンスポ)

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【球界ここだけの話(1405)】大谷翔平がトミー・ジョン手術決断、日本選手が“ひ弱”は誤解

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手術を決断したエンゼルス・大谷=アナハイム(撮影・リョウ薮下)  決断した。エンゼルスの大谷翔平投手(24)が損傷の見つかった右肘の靱帯(じんたい)を再建する手術、通称トミー・ジョン手術に踏み切ることが25日(日本時間26日)、球団から発表された。エンゼルスが今季の全試合を終了した10月、1週目に行われるという。

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 投手も打者もやる、やりたい。それが大谷の野球人としての生き方であり、アイデンティティーだ。右肘を負傷し、手術までの決断に時間がかかったのは“来年も”二刀流を継続したい、という強い意思があったからではないだろうか。

 筋肉は鍛え、強くすることができても靭帯(じんたい)や腱そのものは強化できない、というのが医学的見地。負荷がかかり、摩耗しながら“消耗品”のように痛んでくる。だから、早い段階で心の中では手術は不可避、という覚悟はあったかもしれない。手術をすれば“新品”で痛んでいない靱帯になるが、リハビリに12-18カ月を要する。つまり、来季は二刀流ができない。投手は1年間やらなくてもいい、という考えが皆無だったからこそ、メスを入れない手段を探したかったのだろう。

 日本選手はアマチュア時代の酷使や、プロ入り後の勤続疲労もあり故障しがち、と誤解される。確かに松坂(現中日)、藤川(現阪神)、ダルビッシュ(現カブス)らは手術に踏み切った。だが、2018年だけで米メディアによればメジャー、マイナーなど野手を含め合計で80人がトミー・ジョン手術を受けた。そのうち、投手は74人にも及ぶ。さらに、25歳以下が59人(80%)だ。日本選手だけが“ひ弱”なのではなく、人体の構造的に一定以上の速い球を投げる、つまり速く、強く腕を振ることのできる高い運動能力がある選手はいつでも、どこでもこの故障と隣り合わせ、ということだ。硬いマウンド、登板間隔、ボールの違いがあるにせよ、だ。

 大谷は今回の決断を「時期的なものも含めてベスト」といった。将来も投打で一流の二刀流選手であり続けるための決断。また160キロを超えるスピードボールとともに、マウンドで躍動する復活を日米のファンが心待ちにしている。(山田結軌)

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