阪神・糸井、83日ぶり16号聖地弾!効いたァ~失点直後の振り出し2ラン - SANSPO.COM(サンスポ)

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阪神・糸井、83日ぶり16号聖地弾!効いたァ~失点直後の振り出し2ラン

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一回、右翼に本塁打を放った糸井。甲子園では83日ぶりのアーチだ(撮影・村本聡)  (セ・リーグ、阪神8-5中日、20回戦、中日11勝9敗、12日、甲子園)超ド級の飛距離。フェアか、ファウルか-。右翼ポール際を舞う白球をのぞき込むように見つめる。審判の腕が回ると、甲子園は一気に大歓声で染まった。糸井が16号2ラン。試合を振り出しに戻し、逆転勝利への口火を豪快に切った。

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 「あした、ちゃんと取れるように頑張ります」

 ロッカーへ引き揚げるその目はすでに次戦を見据えていたが、一回に2点を先制された直後の攻撃だ。一死から糸原が右翼線を破る二塁打で出塁するなど、二死二塁で糸井が打席に向かった。カウント3-1からの5球目、甘く入ったスライダーを見逃さなかった。8月21日の中日戦(ナゴヤドーム)以来16試合ぶりで、甲子園に限ると6月21日のオリックス戦以来、83日ぶり。久々の快音は、見応えたっぷりの特大アーチとなった。

 四回一死には全力疾走で遊撃内野安打を勝ち取ると、二盗を決めてナバーロの適時打で一気に生還してみせた。6月30日のヤクルト戦(神宮)で右足に死球を受け、腓骨を骨折。傷だらけの中、37歳のベテランは全力でグラウンドを駆け回っている。

 金本監督も最敬礼するしかない。「初回に糸井がすぐに2ランで…。そのままズルズルいかなかったホームランかな」。この日は右太ももの張りで福留が先発落ち。頼れる主将の分まで、お釣りがくるほどの一発をお見舞いしてみせた。

 虎党に優しい糸井だからこそ、聖地もほほえむ。ある日の甲子園での試合前練習。ティー打撃で打ち込む糸井の視界に、「糸井嘉男」のタオルを広げる少年の姿が…。バックネット裏で練習を見学していた虎ファンの山元稜仁くん(8)。「カモン」と呼び寄せると、自らの手で黄色の打撃用手袋をプレゼントした。

 「野球やってるん? 頑張ってな」

 糸井のサインも入りユニホームを着ていた稜仁くんも「うれしいです。僕も頑張ります!」と大興奮。糸井も「よかったよかった」と笑みがこぼれた。ファンあってのプロ野球-。その使命を胸に刻み込んでいるから、みんなが超人を応援したくなる。

 意外にも9月初アーチ。昨年の17発にも王手をかけた。火がついた超人が、勝負の秋を力強く引っ張る。 (竹村岳)

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