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【八木裕 神眼スコープ】未消化試合が多い阪神、積極走塁が打開策に

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俊介(右)は二回、四球で出塁も盗塁の気配はなかった  (セ・リーグ、阪神-巨人=四回表終了降雨ノーゲーム、9日、甲子園)現役時代に代打の神様として活躍した阪神OBでサンケイスポーツ専属評論家の八木裕氏(53)は、降雨ノーゲームとなった伝統の一戦に注文。二回二死から四球で出塁した俊介に二盗のサインが出なかったシーンに着目。過密日程の中、追い上げなければいけない阪神にとって、積極走塁が打開策になると提言した。また、クライマックスシリーズ(CS)ありきの日程について再考の余地ありと指摘した。

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 巨人戦がノーゲームになり、阪神はさらに厳しい連戦を強いられることになった。残りの主催試合で雨が降らないという保証はなく、最悪シーズン打ち切りの可能性も出てきた。

 阪神は未消化試合が巨人よりも10試合多い。すべて勝てば上にいけるため条件的には有利に見えるが、こういうケースは案外、先に試合を終えているチームの方が開き直って戦いやすいもので、余裕があるとは決定していえない。追う立場だけに試合でも早め早めの勝負が求められるだろう。

 打線はメンバーがほぼ固定され、調子が上がってきたが、他球団とがっぷり四つで組み合った場合、やはり旗色が悪い。僅差の場面では今まで以上に積極的な走塁で走者を動かして流れをつかみたい。

 残念だったのは二回二死走者なしから7番・俊介が四球で出塁した場面で、盗塁を仕掛ける気配がなかったこと。二盗を仕掛けて失敗しても次は8番・梅野から。結果、梅野が倒れて、三回は投手の9番・青柳からの攻撃になり、攻撃のリズムが悪い。盗塁が成功すれば二死二塁で梅野の前にチャンスが広がる。俊介のように相手に“走ってくる”と思われていない走者を進めることは、試合が拮抗していたり、打ちづらい投手の場合、有効な打開策になる。

 昨今、災害級のゲリラ豪雨が多発している。来シーズン以降も屋根のない球場では雨天中止が多くなることは避けられそうにない。現状でCSのファーストステージの固定されている日程では、今後も今年の阪神のようにシーズン終盤の過密日程が増えることが予想される。選手がベストのコンディションで戦うためにはどうすればいいか。スタンドでずぶぬれのまま長時間試合再開を待ったお客さんを見て、日程再考の余地が大いにあると感じた。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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