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【乾坤一筆】幼児にボールと触れる機会を!野球の競技人口増加へ対策は早めに

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 1大会の通算入場者が100万人を突破した甲子園人気とは裏腹に、野球の競技人口は減少していると聞く。

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 プロや大学、高校などで数多く野球教室を開催しているが、既に野球を始めている子供たちを上達させるものだ。ゴルフのトーナメント会場で、柔らかく当たってもけがをしにくいボールやクラブを使う「スナッグゴルフ」を幼児ができるようにしている日本女子プロゴルフ協会などと比較すると、野球界全体が「手始め」への対策が遅れているように思う。

 プロの球場に、プラスチックのボールやバットを初めて握ることができる施設やコーナーが設けられることはめったにないし、幼児の来場時に柔らかなボールを手渡す光景は見たことがない。

 野球チームに入る前にプラスチックのバットを振り、ボールに当たったときの喜びを球場のどこかで感じることはできないのだろうか?

 そもそも戦後の日本で野球が広がっていったのは、軟式テニスのボールなどを使って空き地で手軽にできる三角ベースなどがきっかけだろう。

 昔は車があまり通らない道路でキャッチボールを行い、1チーム9人に満たなくても校庭で攻守交代して遊んだ。地方では耕作していない田んぼや畑も遊び場になった。小中学校でソフトボールや軟式野球という形で親しみ続け、高校では甲子園が夢になり、テレビのプロ野球中継を見てプロを目指す図式があった。

 孫やひ孫の世代になると、多くの公園はキャッチボール禁止。ボールを投げる機会が激減している今、「ボールが種」という感覚で、幼児が使える柔らかなボールをプレゼントすることから考え直す必要があるだろう。

 学校教育に「ティーボール」が採り入れられているものの、急には進まない。物心がついたときの最初のおもちゃがボールで、父親との思い出がキャッチボールだった世代としては、ボールを握ることに初心、原点があると考える。

赤堀 宏幸(あかほり・ひろゆき)

 1982年入社。ゴルフ担当、東北支局長、大相撲担当、文化報道部デスク、産経新聞事業局、関連会社本部長などを経て、現在はサンケイスポーツ運動部でアマチュア野球担当。静岡・掛川西高野球部3年時は副将、遊撃手で春季県大会優勝。

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