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【球界ここだけの話(1381)】中日・ビシエドが「死球恐怖症」克服で月間安打のセ・リーグ新記録 米国市民権も取得

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安打を量産する中日・ビシエド  中日のダヤン・ビシエド内野手(29)が8月に47安打をマークし、月間安打のセ・リーグ新記録を作った。チームが最下位に低迷している中で9月に入っても2試合で5安打と好調をキープ。3日現在、打率・353はリーグトップだ。

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 「6月ごろから、スイングするときに体が開かなくなった。日本に来て3年目。本人も気づいたようだね」

 土井打撃コーチは「死球恐怖症」の克服を『覚醒』した理由の一つに挙げた。ビシエドの弱点は「内角球」。米国と違って日本の投手は弱点を徹底して攻めてくる。その副産物が「死球の多さ」だった。

 ビシエドは昨夏、右腕に投球を受けて骨折。戦列離脱を余儀なくされた。右打者で右腕に死球? 土井コーチは「(西武コーチ時代の教え子の)清原も、右手に死球を受けることが多かった。避けるのが下手なのではなく、スイング時に体が開いてしまうからですよ。(開いた)体の前をボールが通過してしまう。肉のついている背中だったり、腰や、肘当てを付けている左腕なら、当たってもけがはたいしたことはない」と指摘した。

 体が開く、けがをしやすい右手に投球が当たるだけでなく、追い込まれた後、最後は外角低めのスライダーで打ち取られる。これはビシエドに限らず、日本で結果を残せなかった助っ人が陥ってしまうパターンだという。

 ビシエドは今年もリーグ3位の11死球。内角攻めは続いているが、当たっているのは背中や肘当てをしている左腕だ。死球→離脱の恐怖心も消え、外角球の見極めもできる。これらはスイング時に体が開かなくなったことによる波及効果だ。

 当の本人は好調の理由について「毎日、試合に出られているから」と繰り返している。念願だった米国市民権を取得できて、精神的に落ち着いたこともプラスに働いている。今年は2年契約の最終年。来季の契約延長を「好条件で勝ち取りたいから必死なのだろう」と詮索する人も多いが、それが理由ではない。

 土井コーチは「他球団の投手もビシエド対策を練り直しているのではないか」と付け加えた。(三木建次)

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