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【球界ここだけの話(1369)】巨人・菅野にとって坂本の存在、主将の言葉を胸にチームを支えるエース

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投手陣の柱、巨人・菅野  巨人には、2人の柱がいる。「打の柱」である主将・坂本勇人内野手(29)と、「投の柱」であるエース・菅野智之投手(28)だ。現在、坂本勇は左脇腹の肉離れでリハビリ中。大事な1本の柱が欠ける中、菅野は坂本勇の分もチームを背負い、戦っている。

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 「一番は、いなくなって初めて偉大さってわかる。一緒にいるときは当たり前になっている。今回(坂本勇が)チームから離れて、改めて存在の大きさを感じます。大げさかもしれないけど、誰かが亡くなったときもそうだと思う。亡くなって改めて、この人がこれだけのことをやってきたんだって認識させられる。それに似た感覚なんじゃないかなって思う。ちょっと大げさかもしれないですけど」

 菅野自身も苦しんでいた。坂本勇が出場選手登録を抹消されたのは7月17日。だが、エースは同6日の広島戦(東京ドーム)から、8月18日の中日戦(東京ドーム)で勝利するまで約1カ月半の間、白星から遠ざかっていた。長く暗いトンネル。そんな中でも、主将から受けた言葉を胸に、前を向き続けた。

 『明日からチーム離れるけど、頼むな』

 坂本勇がチームを離れる日。主将がエースに、思いを託した。たしかに、坂本勇の離脱は大きい。打線においても、チーム全体においても柱を1本欠くことで、攻撃の作戦や安心感など、変わってくる部分は多い。だが、後ろばかり向いていられない。主将の離脱は全員でカバーするしかない。そして、その中心に菅野がいる。

 「一番、本人が悔しいと思うし、みんな日本一になりたいと思っていると思うけど、あの人ほど日本一になりたい、勝ちたいと思っている人はいないと思う。なんとか戻って来るときにはいい形で、いい位置で守っていられるように、自分自身も頑張っていかないといけない。勇人さんも、このままチームがあまりよくない方向にいったら、嫌な思いというか、悔しいと思うし、今まで勇人さんにどれだけ助けられたか分からない。今度は僕たちが助ける番だと思う」

 菅野は、坂本勇の抹消直後、思いの丈を口にしていた。もちろん、菅野がチームのピンチを救い、勝利に導いたことは何度もある。そして、坂本勇がチームを救ったことも何度もある。支え、支えられ。1本の柱が抜けたのであれば、もう1本の柱が巨人という大きな屋台骨をしっかりと支える。1歳上の坂本勇には何度も助けられた。だからこそ、その先輩が苦しんでいるときにチームを支えたいと、強い思いが胸の中にはある。

 結果が出なかった時期もあった。だが、「(坂本勇の穴は)埋められていないけど、埋めようと努力している」とチームのために、必死に前を向いてマウンドに立ち続けた。坂本勇が復帰したとき、少しでも上位で迎えられるように。その思いは必ずやチームを浮上に導くはずだ。(赤尾裕希)

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