【球界ここだけの話(1323)】密着番組きっかけに現役続行のチャンスを得た男 DeNA・中後が感謝の思いを“形”で示す - SANSPO.COM(サンスポ)

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【球界ここだけの話(1323)】密着番組きっかけに現役続行のチャンスを得た男 DeNA・中後が感謝の思いを“形”で示す

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5日に行われた入団会見でポーズを決めた中後  元ロッテで米大リーグ、ダイヤモンドバックス傘下2Aを自由契約となっていた中後悠平投手(28)のDeNA入団が4日に発表された。翌5日に入団会見に臨んだ中後は真っ先にDeNAへ感謝の気持ちを述べた。

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 「拾っていただいたので感謝の気持ちを忘れず、一歩一歩やっていきたい」

 6月29日に神奈川・横須賀市のベイスターズ球場での入団テストに挑んだ際には口の周りにひげをはやし、髪形も襟足が伸びていたが、会見にはそれらを切って登壇した。ネクタイもチームカラーの青を基調としたもの。感謝の思いを中後なりの“形”で示していた。

 異例の経緯で選手生命をつないだ経歴を持つ。2015年にロッテを戦力外となった。この年のオフにトライアウトを受けるもプロ野球12球団からは声がかからなかった。そして同年12月30日、中後に密着していたTBS系ドキュメンタリー番組「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達」が放送された。

 これが転機だった。番組の担当者によればトライアウトに向けた投球練習で、捕手の真後ろから撮影されたシーンが、米3球団のスカウト関係者の目にとまった。改めて3球団のために投球練習を披露し、Dバックスとのマイナー契約を実現させた。

 16年からの3シーズンでメジャー昇格は果たせなかったが、ルーキーリーグから3Aまでマイナーのあらゆるカテゴリーを経験した。今季は2Aで24試合に登板し1勝1敗、防御率5・29とふるわず自由契約に。そのなかで「すぐに声をかけていただいた」のが中継ぎ左腕を求めていたDeNAだった。

 日本球界復帰へ迷いがあるかと問われた中後は「ないです」と即答した。「野球を続ける上で、自分がやりたいと思っても、声をかけてもらわないとできないわけですから」。自分を必要としてくれる球団があることが幸せだった。

 「プロ野球の舞台に戻って来てくれたことが素直にうれしいです。でもベイスターズ入団が中後選手のゴールではありません。1軍のマウンドに立つ姿を心待ちにしています」。番組担当者がエールを送った。順調にいけば後半戦から1軍に合流する見込みだ。サイドスロー左腕が新天地で新たな輝きを放つ。(湯浅大)

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