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イチロー効果で世界一軍団粉砕!打撃投手デビューで100球

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遊びではない。打撃投手を務めたイチローは、チームの主力打者を相手に真剣な表情で約100球を投げ込んだ(共同)  アストロズ1-7マリナーズ(5日、ヒューストン)米大リーグ、マリナーズのイチロー会長付特別補佐(44)が、ア・リーグ西地区首位攻防戦の第1ラウンドとなるアストロズ戦前に、打撃投手として初めて登板した。来季以降の選手復帰や将来の指導者転身にも好影響が期待される“デビュー”。チームも“イチロー効果”で7-1と快勝し、5連勝で首位の座を守った。

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 試合開始から4時間以上も前に、緑のシャツに黒のハーフパンツ姿で敵地ミニッツメイド・パークのフィールドに現れた。首位攻防戦のアーリーワーク(早出特打)で“イチロー打撃投手”が始動。約100球を投げ「いい練習になる。面白い」と、気持ち良さそうに汗を拭った。

 会長付特別補佐に就任し、現役のままフロント入りして1カ月。スコット・サービス監督(51)によると、今回の役割を通達した後、イチローは200球もの投げ込みを行って調整してきたという。試合中にはベンチ裏のケージで主力のディー・ゴードン内野手(30)らの打撃練習に投げることもあった。

 レジェンドの思いに応えるように、首位に立つチームも奮起した。2位・アストロズに勝ち、ゲーム差を2に広げた。勝利に貢献したのは、特打でイチローが打撃投手を務めた打者2人。二回、8番のベン・ギャメル外野手(26)が中前打で突破口を開き、続く9番で打率・211と低迷していた正捕手のマイク・ズニーノ(27)が8試合ぶりとなる9号2ラン。早くも出た“イチロー効果”に、指揮官は「これから毎日、投げてもらわないとね」と上機嫌だった。

 来季の選手復帰を目指す中、新たな役割は繊細な感覚や肩の強さを維持するトレーニングの一環になる。「指先の感覚で(送球は)どこに行くかが決まる。肩を使うことももちろん大事」とイチローは意義を説明した。

 また、未来への大きな一歩にもなる。メジャーでは、打撃投手を務められるスキルがコーチに不可欠。ヤンキースの松井秀喜ゼネラルマネジャー特別アドバイザーも、傘下のマイナーで若手を指導する際に務めることがある。メジャーで選手経験のある日本選手では初となるコーチ就任に向けても、可能性は広がる。

 地元メディアが動画で伝えるなど、米国でも話題となった“デビュー戦”。ワールドシリーズと無縁だった44歳が、新たな役割でチームに貢献し、念願のチャンピオンリングを手にする可能性も出てきた。(共同ほか)

イチロー打撃投手との早出特打に臨んだマリナーズ・ズニーノの話「とても良かったよ。彼はマシン。ボールを動かすこともできるし、何をやってもうまいね」

★イチローと投手

 イチローは、小学校時代に愛知・豊山町スポーツ少年団で投手として野球歴をスタート。愛工大名電高時代には3年時にエースとしてセンバツに出場した。オリックス時代には1996年7月21日のオールスター第2戦に九回二死から登板し、代打・高津(当時ヤクルト)を遊ゴロに打ち取った。メジャー初登板は、マーリンズ時代の2015年10月4日のフィリーズ戦。八回に登板して1回2安打1失点で最速143キロを記録した。

★表敬訪問

 地元ヒューストン在住の宇宙飛行士野口聡一さん(53)が、イチローを表敬訪問した。フリー打撃で柵越えを連発する様子を興味深そうに眺め、あいさつも交わした。大リーグにも詳しい野口さんは「イチローさんはメジャーでのレジェンド(伝説)。米国人にも、とても尊敬されている」と、改めて存在の大きさを感じた様子だった。

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