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【THE 核心】阪神・片岡ヘッドコーチ直撃!速球に強い大山、糸原に期待

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いよいよ迫る開幕へ向け、熱く語る片岡ヘッド兼打撃コーチ  今、気になる人物、話題に切り込む「THE 核心」(不定期)が今年もスタート。30日のプロ野球開幕を前に、阪神・片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(48)を虎番キャップ阿部祐亮が直撃インタビューした。オープン戦はチーム打率・225、2勝12敗2分で最下位。リーグを連覇中の広島との差を、ひっくり返すためには-。打線を預かり、金本監督を支えるキーマンの本音に迫った。

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 --ヘッドコーチとして開幕を迎えます

 片岡ヘッド「打つ、ということに変わりはありません。今年からサインも出しますし、責任が重く、やりがいがあると感じています」

 --金本政権3年目。上がり目は?

 「1、2年目は底上げ。そこからはレベルアップが求められます。練習量によってスイングスピードを上げたり、ウエートで力をつけてきて、今度は実戦でどう生かすかというところです」

 --昨季チーム打率・249。どうみますか?

 「この2年、得点力が課題であるのは明らかです。昨年は接戦をものにして貯金を17個できましたが、それは救援陣のよさがあったからこそです。今年は早めに点をとって、中継ぎ、中盤以降の投手の負担を軽減できるようなシーズンの展開が理想です」

 --上げるためには

 「状況を判断しての打撃。その意識づけです。たとえば(負けている展開で)相手の野手が後ろに下がったシフトを敷いているとき、ゴロを転がして1点をとる、進塁打を打つ。簡単そうにみえるのですが、技術がないとできない。そこで1、2点をとることで試合を終わらせない、もしくはチャンスで1本出れば追いつけるような展開にもっていくことが大切になると思います」

 --連覇中の広島は、同・273だった

 「ストレートに強いですね。うちの課題でもあります。それが打率につながっている。うちが(平均して球速)142キロぐらいまで打てるとすれば、広島は145キロぐらいまで打つようなデータも出ています。真っすぐを打てたからいい、と一概にはいえないんですが、広島が数字として証明している。最後、真っすぐに詰まるからポイントを前において引っかけてやられるというのがパターン。チャンスで打てる打者は、真っすぐに強いんです」

 --大山、糸原は速球に強い

 「だからレギュラーになってきているんじゃないですか。監督もおっしゃっていますが、12球団をみてもレギュラーは直球をなんとかする。昔は直球は打てても変化球を打てない子が多かったんですが。なぜか今は変化球タイミングの選手が多い。だからファームから真っすぐをしっかり叩く教育をしてもらっていますし、スイング量によって克服できるように秋から練習を重ねてきました。それ(真っすぐを打つ)ができたら出るチャンスがあるというのを選手も把握していると思います」

 --基準が明確

 「じゃないかな。糸原にしても大山にしてもチャンスをもらえているのは真っすぐに強いから。真っすぐを打てるから、ある程度変化球も見送れる。そういう意味で変わってきたのは陽川ですね。明らかに練習での姿勢も変わってきました」

 --中谷、高山らの取り組み方については?

 「高山も中谷も取り組む姿勢というか、走る、守るということに関しても意識が変わってきた。それは目にみえてよくなっていますよ」

 --高山の守備もよくなっていますね

 「高山のときは難しい打球が飛びますよね。俊介にバントがよくまわってきたり。そこを克服できる選手にならないとレギュラーはとれない。ただ高山は自分の課題に、打つ方も守る方も取り組んできましたから。4打数4安打の次の日に4打数無安打になる打者ですが、凡打のレベルも昨年よりも少しずつですが上がってきています。変な言い方ですが、不細工な凡打のことはちょっと目をつむって、という風な気持ちで監督もおられると思います」

 --ロサリオは

 「非常に練習、研究熱心でマジメ。2月のデビューが鮮烈だっただけに、皆さんは開幕即爆発を期待されるんでしょうが、昨年のゲレーロ(当時中日、現巨人)も時間がかかりました。もし出足が遅くても、他のメンバーがしっかりと役割を果たし、全員でカバーしていきたいですね」

 --ベテラン陣に対しては、やや心配か

 「もうこれはやってもらうだけです。福留は年齢もあってけがのリスクを考えると心配ですが、昨年のような起用法で結果が出た。いい状態で出てもらうため、休養というのは今年もやっていきたい。いい意味での休養をとるというは、中谷や俊介ら、底上げ、レベルアップがあったからこそできた。今年は(二塁の)鳥谷にもライバルの上本がいますし」

 --故・星野監督は特別な存在ですか

 「今の首脳陣でたまに2003年の話もするんですけどね。星野監督も殿堂入りパーティーのときに『あと2年や』と言われていました。ただ、僕らは今年星野さんが亡くなられましたし、なんとかああいう喜びを選手に知ってほしいと思うんですよ。優勝してからもう13年ですか。スローガンの執念というのはある程度ついてきたと思うので、あとは球際であったり、追い込まれてからであったり」

 (続けて)

 「カープに昨年9月に3連敗したとき(注)、1、2戦目の野間と上本(崇司)の走塁が忘れられへんのです。あと1歩、あのスライディングの速さで僕たちは負けたと思います。たまたまスチールになりましたけど、それは打撃であったり、投球であったり、守備であったり、走塁であったり、もうちょっとというところで昨年カープに及ばなかった。秋のキャンプからコーチ全員で選手に意識させてやってきましたので。シーズンに入ればあとは選手を信じてやってもらうだけです」

 (注)6・5ゲーム差で迎えた首位広島との9月5-7日の3連戦(マツダ)。1戦目は5-5の七回、二死一塁で代走・野間の盗塁と安部の右前打で勝ち越されると、福留の逆転2ランで7-6とした直後の九回。ドリスが一死から野間に遊撃内野安打を許し、暴投で二塁へ。安部に逆転2ランを浴び自力優勝が消滅。広島にマジック12が点灯した。2戦目は延長十一回、石崎が上本に四球と二盗を許し、前進守備を敷いたところで会沢に右越えのサヨナラ打。3戦目も4-6で敗れた。

片岡 篤史(かたおか・あつし)

 元内野手。1969(昭和44)年6月27日生まれ、48歳。京都府出身。PL学園高から同大を経て92年D2位で日本ハム入団。1年目からレギュラーとして活躍し、ベストナイン2度(96、98年)、ゴールデングラブ賞3度(96-98年)。2001年オフにFAで阪神へ移籍し、03、05年のリーグ優勝に貢献。06年に現役引退。10-12年に阪神1軍打撃コーチを務め、16年に復帰。通算1569試合で、打率・270、164本塁打、717打点。1メートル88、95キロ。右投げ左打ち。

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