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リクエスト制度に物申す!阪神・金本監督、手を挙げルールの盲点質問

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12球団監督会議に出席した金本監督。新ルールの疑問点を鋭く指摘した(撮影・中井誠)  プロ野球の12球団監督会議が25日、東京都内で開かれ、今季から判定に異議がある際に監督が映像による検証を要求できる「リクエスト」制度などについて日本野球機構(NPB)が説明を行った。阪神・金本知憲監督(49)は、併殺は一連のプレーのため、権利行使1回で2つの塁を検証できるのでは-と問題提起。ルールは覆らなかったが、鋭い指摘で、勝負の3年目へ妥協なき姿勢を示した。

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 13年ぶりの優勝へ、1球1打に執念を見せる2018年。そこに妥協は一切無い。“グレーゾーン”は許さない。はやくも金本監督がファイティングポーズをとった。

 2連覇中の広島・緒方監督、雪辱を期す巨人・高橋監督ら12球団の指揮官がズラリと顔をそろえた監督会議。キャンプインを直前に控えたライバル同士、50人を超える関係者が集まり、緊張感漂う密室の中で、金本監督が手を挙げた。新ルールの“盲点”ともいえるポイントを鋭く指摘した。

 「(聞いたのは)ゲッツーだけよ。二塁と一塁で(合わせて)1回になるか、2回になるか。『一塁も(一緒に)見てくれ』といったけれど『ワンプレーだ』と。あれは(権利行使のカウントが)2回らしい」

 谷本副社長、片岡ヘッド兼打撃コーチ、香田投手コーチと出席し、今季から導入されるリクエスト制度などについて2時間、説明を受けた。すでに正式決定済みで、この日は意見交換が主目的。しかし、ただ聞いているだけではなかった。

 併殺をめぐっての権利行使についてだ。たとえば6-4-3の併殺の場合。二塁セーフ、一塁セーフ、両方セーフ、またはその逆もある。そこで一連のプレーとして、1度の行使で一塁と二塁、両方を検証して欲しいという主張だったが…。

 NPB側は「二塁と一塁は別。二塁アウトでも一塁セーフの場合もあるし、逆もある。分けて考えたい」と回答。つまり1回の行使で1つの塁。2つ検証して欲しかったら2回。1試合2回の権利(判定が覆った場合、回数は継続)を一気に使い切る可能性もある。

 「『2つ見てくれ』と(監督側から)言わないといけんらしい。エッ!? と思ったけど」と金本監督。ただ、“一本”とはならなかったが、有意義な問題提起となったのは間違いない。これまで実行委員会などでの議論では出なかった指摘-。谷本副社長が「初めて聞きました。(金本)監督がいい質問をしてくれました。『あ、そうやったんや…』と目からウロコです」と感服するなど、周囲をうならせた。

 検証中の映像も球場内に流れるリクエスト。試合の流れを大きく左右する勝負手だ。だからこそ会議でも熱くなる。少しの疑念も残したくない。まさに、スローガンに掲げる「執念」だ。

 「一昨年も覆ったのはあった。際どいのは、どうしても言いたくなる。それが正当に言えるようになるからね。(リクエストを)うまく利用しながら(戦う)」

 まずはキャンプで併殺練習など基礎を徹底。二遊間の選手が定まっていない現状だけに、なおさらだ。「きっちり練習する。二遊間には(新ルールを)きっちり言っておかないと。一塁もね」。

 勝負の3年目。勝つ、勝ち切る。そのためにはルールにもチームにも、わずかな“隙”も作らない。まだ雪が残る東京を金本監督が熱くした。 (阿部祐亮)

ヤクルト・小川監督「(リクエストを)行使する難しさが出てくるかもしれない。時間をかけてはできないので、判断は非常に難しくなる」

DeNA・ラミレス監督「メリットはあると思うが、球界全体で試合時間短縮を目指しているので、少し心配な部分もある」

新たな取り決めについて巨人・高橋監督「決まった通りにやりたいと思います」

ロッテ・井口監督「2段モーションはまだ明確ではない部分があるので、シーズンを含めていろいろ出てくるかなと感じた。敬遠四球の話もあった。12球団統一ということなので、改めて僕の意見はありません」

リクエストについて西武・辻監督「やってみなければ分からないが、心配なのはリタッチとか。相手にリクエストされないように、今までよりも正確にやっておかなければならない。しっかりとしたプレーを徹底させないと」

★「リクエスト」

 テレビの視聴者、球場のファン、監督・選手がそれぞれに満足できる公平な判定を目指し、過多なリプレー検証要求行使を減らしてテンポの良いゲームを展開することが目的。制度の要点は以下の通り。

 (1)地方試合を含む公式戦全試合を対象とする。

 (2)検証に用いる映像はテレビ中継映像とする。

 (3)検証時間は5分以内、確証のある映像がない場合は審判団の判断。

 (4)チーム(監督)は1試合において2回行使できる。判定が覆った場合、回数は継続。九回終了をもってリセットされ、延長回では新たに1回が付与される。

 (5)判定後、監督がベンチ前に立ち、球審に向けてモニターを意味する四角を手で形どることを行使のサインとする。サインを確認した球審は、何回目の行使かを指で合図し、検証に入る。

★公認野球規則の主な変更点

 (1)反則投球、いわゆる2段モーションの罰則を記した【注】の削除

 (2)故意四球の申告制の採用

昨季の阪神戦での主なリプレー検証

 ★5月6日・広島戦(甲子園) 8-9の七回一死一、二塁の攻撃で、敵失の間に二走・江越がホームをつき、判定はセーフ。その後、20分に及ぶ検証でアウトに覆ったが、八回に逆転し、9点差をひっくり返す歴史的勝利となった

 ★7月2日・ヤクルト戦(同) 七回一死一塁の守りで二ゴロを上本が二塁に転送した際、一走・バレンティンのスライディングが遊撃・糸原への守備妨害とされ、セーフ判定がアウトに

 ★同21日・ヤクルト戦(神宮) 七回二死二塁の攻撃。ロジャースの左前打で本塁を狙った二走・俊介が、アウト判定からセーフに

 ★8月9日・巨人戦(東京ドーム) 2点リードの七回二死満塁の守り。マギーの左中間二塁打で本塁を狙った一走・陽岱鋼のアウト判定が、セーフに

 ★同16日・広島戦(京セラ) 七回二死一、三塁の守り。岩本の左翼ポール下への打球がファウルと判定されたが、フェアに。エンタイトル二塁打となった

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