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【なるべく週刊エモト】自主トレは一人でやれ!

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 サンケイスポーツ専属評論家の江本孟紀氏(70)が「孤独のススメ」を説いた。春季キャンプを前に、選手が集まって自主トレを行う…。そこに得るものはあるのか。またまた、球界の風潮にクギを刺した。 (構成=内井義隆)

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 --孤独のススメ、ですか

 「いつも思う。違うポジションならまだしも、同じポジションの先輩と一緒に自主トレをする。それでよくなったという選手は、いるのか。たとえば、エースのピッチャーに教えられ、練習する。同じことができるわけはない。むしろ自信を喪失するよ」

 --なるほど

 「エースはまた、そういう若手に対して、自分とは違う技術や練習法を教えられるのか。主力のスラッガーが『お前はバットを短く持って逆方向に打て』なんて教えられるのか」

 --難しいでしょうね

 「ポジションが同じということは、商売がたきでもあるんだ。入学と卒業で、短いサイクルでメンバーが入れ替わっていく学生野球なら、まだしも…」

 --はい

 「プロは何年も一緒にプレーする。自分の定位置を奪いかねない若手に、自分のタイトル獲得の壁になりかねない若手に、懇切丁寧に教えられるのか。教えているつもりでも、どこまで親身になれるものか。コーチではないから、責任もないわけだしね」

 --確かに

 「南海時代、佐藤道郎というピッチャーがいた。自主トレ初日からオリャーと130キロの真っすぐを投げる。俺は10メートルを投げるのがやっと…。ところが佐藤は、シーズンが終わるまで同じスピードのまま。俺はもっと速くなる」

 --人それぞれですね

 「そこよ。地肩が強いやつもいれば、徐々に上げていくタイプもいる。みな違う。一緒にやるのは無理があるんだ」

 --分かります

 「どうしても一緒がいいなら、チーム全員の合同自主トレを復活させる。それならコーチがみっちり教えてくれる。なんならキャンプインを早めて、1月中旬からたっぷりやればいい」

 --キツい…

 「それがいやなら単独でやれ。自分の意識を高めて、ライバルへの対抗心を燃やせ。俺はあくまで孤独を勧めるね」

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