FA大和、阪神退団…DeNA入りを決断 - SANSPO.COM(サンスポ)

試合
速報

FA大和、阪神退団…DeNA入りを決断

更新

悩んだ末に、タテジマを脱ぐ大和。DeNAへの移籍を決断した  大和、退団-。阪神から国内フリーエージェント(FA)宣言した大和内野手(30)がDeNAへの移籍を決断したことが29日、明らかになった。近日中に意向を表明するとみられる。来季プロ13年目。スイッチヒッターにも転向した職人がタテジマを脱ぐ。

<< 下に続く >>

 熟考に熟考を重ね、ついに結論を出した。答えは移籍-。大和が選んだのは、同一リーグのライバル球団でもあるDeNAだった。オリックス側には断りの連絡を入れた模様だ。

 球団関係者の話を総合すると、大和は最後の最後まで悩んでいたという。今月8日にFA宣言した際には球団を通じて「移籍を前提とした権利の行使ではなく、タイガースも含めて、自分を一番必要としてくれる球団で来季プレーしたい」とコメント。12年という長い年月を過ごした虎への恩義や愛着はもちろんある。それと同時に新天地だからこそ映える自分への期待もあった。だから時間を費やし、考え抜いた。

 16日に交渉解禁となり、大和はDeNA、オリックスと交渉。条件はともに3年総額3億円前後とみられ、今季年俸5000万円から大幅アップだった。慰留に努める阪神からも負けじと最大4年の大型契約を提示されていた。阪神の球団幹部によるとDeNAへの移籍を決断した理由は条件面というよりも、さらなる出場機会を求めてだったという。

 大和は22日に大阪市内のホテルで行われた球団納会を欠席した。金本監督は「俺も彼の立場なら欠席していると思う」と心境をおもんぱかるとともに「すごい守備力。すごい戦力ですよ」と最後のラブコールを送っていた。来季も主将を務める同じ鹿児島出身の福留が「(残留となれば)どんな補強よりも大きい。残ってほしい」と再びチームメートとしてプレーできることを熱望していたが、実を結ばなかった。この日、大和は兵庫県内で行われた選手会納会に出席したが、虎戦士としては事実上最後の“仕事”となった。

 13年ぶりのリーグ優勝を目標にしている阪神にとってセンターラインの流出は痛い。しかも、DeNAは今季3位ながらもクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで下克上を食らった相手でもある。スイッチヒッター1年目の今季、100試合で打率・280、1本塁打、16打点をマークした大和の加入でさらなる強敵になるのは間違いなさそうだ。

 その一方で、大和退団により、阪神にまた新たな競争が生まれるのも事実。球団内では「若手に活躍の場が生まれる」と期待する声も多い。糸原、俊足・植田だけではなく、大山も二遊間に割って入りそうだ。

 新スローガン「執念」を掲げる金本監督にとって、大和の結論は残念に思う一方で、新たな競争激化は望むところ。下を向いてばかりはいられない。大和も金本阪神も底力が問われる。

★フリーエージェント(FA)制度

 資格条件を満たした選手が、いずれの球団とも自由に契約を結ぶことができる制度。1993年に制定された。1軍登録日数が1年145日を満たし、8シーズン(07年以降に入団した大学生・社会人選手は7シーズン)に達すれば国内球団へ移籍する権利を得る。9シーズンで海外球団への移籍も可能。FA権を行使した選手の権利再取得は4年後。

大和FAの経過

 ★11月8日 西宮市内の球団事務所でFA申請書を提出。阪神は球団事務所で残留交渉を行った。

 ★16日 DeNAが高田GMらが関西に出向き、直接交渉を行った。

 ★17日 オリックスが福良監督らが出向き、兵庫・芦屋市内のホテルで交渉を行った。

 ★19日 阪神の球団首脳は「特に何も聞いていません」と進展がないことを話した。DeNAが3年契約で総額3億円前後の好条件を提示していることが判明。

大和(やまと)

 内野手。本名は前田大和(まえだ・やまと)。1987(昭和62)年11月5日生まれ、30歳。鹿児島県出身。樟南高から2006年高校生D4巡目で阪神入団。09年4月15日の中日戦(甲子園)でプロ初出場。14年に外野手としてゴールデングラブ賞。右打ちから今季両打ちに転向した。今季は100試合で打率・280、1本塁打、16打点。通算862試合で打率・255、3本塁打、130打点。1メートル77、69キロ。右投げ両打ち。年俸5000万円。背番号「0」

FA有資格選手一覧

ランキング

PR