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阪神・金本監督、走り職人「2」枠ほしい!コイから盗みフットばす

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狙いを定める金本監督。優勝への道筋も見えた!?(撮影・村本聡)  広島から盗む! “足枠”を作る!! 阪神・金本知憲監督(49)が27日、兵庫・三木市内で行われたサンテレビの正月特番「レッツゴー! タイガースゴルフ2018」の収録に参加。来季は代走要員となる足のスペシャリストを2人、ベンチ入りさせたい意向を明かした。13年ぶりの優勝を目指す就任3年目。カープのお株を奪う攻撃で、機動力野球を実現する。

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 今年こそ目指す野球を形にする。足で1点をもぎとる。勝負の3年目。金本監督がベンチ入り25人のうち「2」を、足のスペシャリストの枠にしたい考えを明かした。

 「理想は3、4人いてくれたらいいけど、そんな簡単なもんじゃないし。2人(代走の)スペシャリストが(ベンチに)いるというのが。欲しいね、2人は」

 片岡ヘッド兼打撃コーチ、矢野2軍監督とラウンド後、13年ぶりの優勝に挑む来季へ掲げた、キーワード。リーグ連覇した広島にあり、2位の虎にはなかったものだ。

 「やられたね…。9月の最初の2連敗も足だから。野間の盗塁と上本弟の。足で負けた2試合だった」。V逸が決定的となった9月5日からの敵地3連敗。特に1戦目は野間、2戦目は上本(崇司)の盗塁から、やられた。ともに代走から出場した俊足選手だった。

 「(投手が)クイックやけん制で刺してやろうと思いながら打者と対戦するのと、何もなくて対戦するのとでは違う」

 チーム盗塁数は昨年の59から70へ増えたが、広島の112には遠い。何より盗塁、走塁のスピードはもちろん、その選手が塁に出るだけで、投手にも守備にも緊張感が走り、動揺が出る。これが機動力野球の神髄だ。

 小さいようで、大きな差。実際、就任から2年、阪神ベンチには代走要員を置ける余裕はなかった。今季終盤には江越、植田らを昇格させたが、シーズンを通して駒不足は明らかだった。

 もちろんリスクも背負う。捕手2人制だった9月5日を例に見ても、スタメンを除いた阪神のベンチ入りの控え野手は、6人。うち2人を足のスペシャリストにするとなれば相当、手腕が問われる。福留、糸井、鳥谷以外レギュラーがおらず、代打、守備固めなど途中交代選手が多く必要な虎では、なおさらだ。

 それでも“攻めのカード”を入れたい。すべては勝つためだ。そのために10月26日のドラフト会議から動いていた。

 「広島やソフトバンクや、日本ハムのスカウティングをね。やっぱり足の速いのを獲って、(そこから)打てるようにして…。いいところは、パクりましょうと」

 俊足選手の必要性を球団に直訴し、ドラフト3位で50メートル5秒8の熊谷敬宥内野手(立教大)、4位で同5秒8の島田海吏外野手(上武大)を獲得。「間違いなく(2人の)足は2トップでしょ。大きい」。将来的にレギュラーに育って欲しいが、まずは代走から、新人を1軍戦力に考えている。

 「(2人いれば)すごく作戦は広がってくるわね」。2つの“足枠”をベンチワークがしっかり生かしたとき、今年までとは違う金本虎が生まれる。優勝の2文字が、見えてくる。 (阿部祐亮)

金本監督の発言を伝え聞いた阪神・植田「代走とかの機会からスタメン(を奪っていく)というものだと思う。まずそこからと自分でも思っています。(自分が)プロ野球で売っていきたいこととしては、足が一番なので」

★1軍登録

 プロ野球の1軍登録は最大28人で、ベンチ入りできるのは最大25人。通常は登板の可能性のない先発投手3人が外れる。また外国人は最大4人で、野手または投手として登録できるのは、それぞれ3人まで。

★阪神、9月の広島戦3連敗VTR

 6・5ゲーム差で迎えた首位広島との5-7日の3連戦(マツダ)。1戦目は5-5の七回、二死一塁で代走・野間の盗塁と安部の右前打で勝ち越されると、福留の逆転2ランで7-6とした直後の九回。ドリスが一死から野間に遊撃内野安打を許し、暴投で二塁へ。安部に逆転2ランを浴び、自力優勝が消滅。広島にマジック12が点灯した。2戦目は3-0の八回に追いつかれると、延長十一回。石崎が上本に四球と二盗を許し、前進守備を敷いたところで会沢に右越えのサヨナラ打。3戦目も4-6で敗れ、事実上“終戦”となった。

主な代走のスペシャリスト

 ★飯島秀雄(ロッテ) 陸上100メートルの元日本記録保持者。1964年東京、68年メキシコ五輪に出場後、「世界初の代走専門選手」として1969年D9位でロッテ入団。3年間で117回代走起用されたが通算盗塁は23だった

 ★藤瀬史朗(近鉄) 70~80年代に「近鉄特急」と呼ばれ、代走で通算105盗塁(通算117盗塁)

 ★今井譲二(広島) 80年代に代走要員として活躍。11年間で263試合に出場も、ほぼ代走起用。通算打席数31に対し、盗塁数は倍の62

 ★鈴木尚広(巨人) 代走では歴代最多となる132盗塁。「神の足」と賞され、12年連続2桁盗塁、通算盗塁成功率(200盗塁以上)・829は歴代1位

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