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セもDH!“パ高セ低”打破へ導入検討…早ければ19年にも

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巨人・阿部は昨年5月31日のオリックスとの交流戦にDHで先発出場。本塁打を放った   セ・リーグが、DH(指名打者)制度導入の検討を開始したことが19日、分かった。一部球団の反対もあるが、早ければ2019年シーズンから適用される見込み。26日のドラフト会議において、高校通算111本塁打をマークした早実高・清宮幸太郎内野手(3年)の1位指名を公言している球団にとってはメリットとなりそうで、プロ野球の歴史が大きく変わる可能性もある。

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 改革に向けて、動き出した。セ・リーグ関係者によると、9月13日に東京都内で開催されたオーナー会議で、DH制導入を希望する意見が複数のオーナーから出た。さらに16日に甲子園で開かれたセの理事会で、本格的に検討することが決まった。

 「意見が交わされたというのは事実。アグリーメントの変更や各チームの編成事情を大きく変えるため、来年から、というわけにはいかないが、数年の準備期間を経た後に実現する可能性が出てきたと考えていいだろう」と関係者。まだ決議事項にはなっておらず、一部球団は実施に消極的な姿勢を貫いている。そのため、すんなり話が進むかどうかは、不透明な状況だ。

 導入には理事会の決定を経た後、12球団実行委員会などにもはかられることになる。正式に決まれば、リーグのルールなどを個別に規定したアグリーメントに記載され、当該シーズンからの適用が可能となる。チーム編成などへの影響が大きく、各球団とも態勢の整備が不可欠となるため、実現するのは早くても2019年シーズンになりそうだ。

 DH制は、パ・リーグでは人気向上策の1つとして、1975年から採用されてきた。一方のセでは「投手も打席に立つのが、本来の姿」として見送ってきた経緯がある。アマ野球では、屈指の伝統を誇る東京六大学リーグなどは導入していない。

 検討開始にいたったきっかけは、2005年に始まったセ・パ交流戦だ。セが勝ち越したのは09年のみ。優勝も12、14年の巨人しかない。パが優位の状況について、DH制をその要因に挙げる声は多い。投手も打者の役割を求められるセに対し、パでは9人の野手が打席に立つ。そのため、投手はレベルの高い投球が求められ、おのずと投手力が向上するといわれる。

 26日に開かれるドラフト会議では、ヤクルトや阪神などが早実高のスラッガー、清宮を1位指名する方針を固めている。競合の末、獲得に成功すれば、近い将来のDHでの起用が濃厚で、評価の高い打撃に集中させることができる。

 リーグ全体のレベルアップを目指すのか。それとも、投手も打席に立つ伝統を死守するのか。プロ野球の歴史が大きく変わる可能性のある、セのDH制。今後の議論の行方が注目される。

★プロ野球の主な改革

 【前後期制】パ・リーグが人気回復のため前後期制(1973-82年)を導入。130試合制で実施されていたシーズンを65試合ずつの前期と後期に分けて、優勝チームが5回戦制のプレーオフを実施した。

 【セ・パ交流戦】2004年のプロ野球再編問題をきっかけに、2005年からセ・パ交流戦を導入。同年はホームとビジター各3試合の6試合総当たりで開催された。

 【クライマックスシリーズ】消化試合を減らすことを目的に、2007年からセ・パ両リーグでクライマックスシリーズ(CS)がスタート。2位-3位の対戦「第1ステージ」(現ファーストステージ)、1位-第1ステージ勝利の対戦「第2ステージ」(現ファイナルステージ)を勝ち抜いた同士で日本シリーズを戦う。

 【予告先発】ファンサービスの一環として、事前に先発投手を発表する予告先発はパ・リーグが1983年の開幕戦で初導入。94年からはパ全試合で採用され、セ・リーグでも2012年から導入された。

DH(指名打者)制度

 野球規則5・11に基づき、投手に代わり、打席に立つ打者を指名することが許される。この打者は打撃専門で、守備にはつかない。試合開始前に選ばれ、球審に手渡す打順表に記載しなければならない。DH(designated hitter)と表記されることもある。日本では1975年からパ・リーグが採用している。大リーグでは投高打低のために観客動員が減少。これを打開するため73年からア・リーグで採用された。日本の学生野球は東都大学リーグでは採用されているが、東京六大学リーグや高校野球では採用されていない。

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