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【球界ここだけの話(687)】最もいやらしい打者は? 奪三振王の楽天・則本が選ぶ

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 パ・リーグで「一番いやらしい打者」は? 「いやらしい」とはもちろん、「スケベ」という意味ではない。打席で粘り、球数を投げさせる打者を指す。

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 今季、3年連続となる奪三振王に輝いた楽天・則本昂大投手(25)に選んでもらった。シーズン216三振をマークした空振りを奪う名人だが、「いやらしい打者」の説明をすると、「たくさんいるなあ…。1人だけを選べません」と空を見上げた。

 そこであらかじめ、記者が独断で選んだ候補者3人を挙げた。ソフトバンク・中村晃外野手(26)、ロッテ・角中勝也外野手(29)、日本ハム・中島卓也内野手(25)。いずれも投手泣かせの厄介な打者といわれている。

 すると、則本は渋い表情を浮かべながら「その中で選ばせてもらうと、晃(中村)さんですね。打席で粘られるし、長打とホームランもある。追い込んでから変化球も拾われ、かといって内角を突くと、スタンドに運ばれる」と打ち明けた。

 第2位は角中で、「打順に応じた打撃をしてくるし、一発がありますから。本当に対戦したくない打者の一人ですね」。中島については「あまり打たれたイメージもないし、あいつは同級生だから大丈夫です」と冗談交じりに答えたものの、「ストライクかボールか微妙なコースの球をカットしたり、ファウルで粘る。面倒ですね」と本音も漏らした。

 「いやらしい」とは、打者にとって名誉なことだと思う。確かに、日本ハム・大谷が1-9番まで並んだら、打線の破壊力はすさまじい。一方、中村晃、角中、中島のいずれかが9人並んだ打線はどうか。相手投手からスタミナを奪い、精神的にダメージを与え、早く降板させる確率が高くなるだろう。

 今季真剣勝負を楽しめた打者を則本に挙げてもらうと、日本ハム・中田翔内野手(27)、ソフトバンク・柳田悠岐外野手(27)、松田宣浩内野手(33)、長谷川勇也外野手(31)だという。「力と力の真っ向勝負です。ここだけは打たれたくない。うまく説明できないけど、マウンドから対峙(たいじ)すると独特の雰囲気がある。松田さんは出身(滋賀県)が一緒なので、別な意味でバリバリ意識してますよ」と不敵な笑みを浮かべた。

 打者はスラッガータイプに注目が集まりやすい。一方でプロの世界では、俊足が売りで小技を生かす選手もいる。1点の重みが増す短期決戦のクライマックスシリーズでは後者の「いやらしい打者」に注目したい。(広岡浩二)

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