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【球界ここだけの話(472)】虎戦士の父が竜戦士を気にかける

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【球界ここだけの話(472)】虎戦士の父が竜戦士を気にかける

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正捕手を目指す中日・松井雅人  中日の沖縄・北谷キャンプのとある日、虎戦士の父が、竜戦士を気に留めていた。

 「あいつはレギュラー獲れそうなんか?」

 声の主は、日本ハムの今成泰章スカウト(60)だ。息子はいわずとしれた阪神・今成亮太である。今成スカウトが気遣ったドラゴンズの選手とは、大卒7年目で正捕手獲りに挑む松井雅人。出会いは、高校2年からだった。

 「息子が当時、浦和学院(高校)で、監督さんのつながりで、よく桐生第一と練習試合をしてたんよ。息子を見に行って、同学年で目立っていたのが、松井だった」

 当時は息子も捕手。自然と、ライバル校の捕手にも目がいった。

 「少し細身だったけど、小回りが利いて、バッティングもシャープだったよ」

 当時のことを松井本人に聞いてみた。

 「声をかけていただいたのは覚えています。でも、あのときは今成(亮太)の方が全然上だったと思います」

 松井は2年の春と夏に甲子園に出場したが、1勝もできなかった。その後は、上武大に進学した。今成は、2年の夏に甲子園で1勝。3年の春も甲子園に出場した。高校生ドラフト4巡目で日本ハムに入団している。だが、今成は阪神に移籍し、打撃を生かすために捕手から内野手に転向。

 一方の松井は、上武大で2009年の明治神宮大会の準優勝に貢献し、10年のドラフト7位でドラゴンズに入っている。今年は、谷繁監督が引退後、正捕手獲りに向け、勝負の年を迎える。

 阪神スカウト時代は、中西清起や和田豊を獲得した目利きは、息子のライバルに温かいエールを送った。

 「体がもう少し大きくなればとは思っていた。(レギュラー獲りは)がんばってほしいと思っている」

 息子は、虎で正三塁手獲りに向け、新外国人らとしのぎを削っている。こちらももちろん負けてはいない。かつて高校時代に光を放った2人が、甲子園やナゴヤドームで再び火花を散らし会う日も近いかもしれない。(長谷川稔)

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