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【私の失敗(5)】駒田徳広、コーチの話を誰も聞かないミーティング

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【私の失敗(5)】駒田徳広、コーチの話を誰も聞かないミーティング

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2009年は横浜の打撃コーチとして古巣を指導。シーズン中の監督交代もあったチームは、2年連続で最下位に終わった。左は外野手の桑原義行  「うわっ、こんなところに来なきゃよかったと思いましたよ。横浜(現DeNA)の打撃コーチに就任した2008年オフのことです。神奈川・横須賀での秋季練習の初日。開始の1時間くらい前に着いて、コーチ室に入りました。すでに5、6人いたけど、新聞を読んだり、うつむいたままで、誰も口をきかないんですよ。そのうちに大矢明彦監督が到着しましたが、状況は同じでした」

 横浜は第2次大矢政権2年目の08年、12球団最多の94敗を喫して最下位。09年も開幕6連敗を喫するなど、不振が続いた。

 「当時の主力に“ボス”がいて、ミーティングではレギュラーの座をつかみかけている若手と最前列でふざけているんですよ。コーチの話なんか、誰も聞いていません。選手はやさしくしてくれるコーチの所にしか集まらない、“甘ちゃんチーム”でした。大矢監督も最初の監督時代(1995-97年)はミーティング中に声を張り上げることがありましたが、この年は何も言わないんですよ。チームに立て直す力がなく、無力感に襲われました」

 主力の扱いにも疑問を感じた。

 「シーズン中に足を肉離れした“ボス”は、1軍に戻ってきても五回までしか出ないんですよ。実は30%くらいしか治ってないのに、フリーエージェント(FA)の権利取得日数を稼がせるために1軍に上げていると知って驚きました。ある試合で五回で退いたのに、ベンチで姿が見えなくなったんですよ。トレーナー室をのぞいてもいなくて。どこにいたと思います? 監督室に入り込んで、テレビを見ていたんですよ。一応、試合中継でしたけど…。この時は外野守備走塁コーチの波留敏夫がえらかったですね。『二度とこんなことをするな!』と叱っていましたから」

 大矢監督は5月に休養。田代富雄監督代行が指揮を執ったが、2年連続の最下位に終わり、駒田は1年で退団した。横浜は11年オフに親会社がDeNAに代わり、中畑清監督が就任。4年目の今季は首位争いを演じている。

 「コーチを経験して学んだのは、監督、コーチ、選手が同じ野球観を持つチームを作らないといけないということです。中畑さんとは巨人時代にいろいろあったけど、きまじめで、一本気な人ですから、今年のDeNAはうまく機能しているんじゃないかと思います。今は普通に話をしますね。“確執”があった当時のことを聞いたこともあるんですけど、『おれ、そんなことを言ったっけ?』って覚えていないんですよ。(横浜退団時の監督だった)権藤博さんとも、わだかまりはありません。球場に一人でいらっしゃることが多いので、見かけたら声をおかけしますよ」(おわり)

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