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「和田、潔く辞めろ!」神宮虎党、逆転負けにヤジの嵐

ニュースカテゴリ:野球のプロ野球の阪神

「和田、潔く辞めろ!」神宮虎党、逆転負けにヤジの嵐

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逆転負けを喫し、グラウンドを引き揚げる和田監督には「辞めろ!」の声が降り注いだ(撮影・中島信生)  (セ・リーグ、ヤクルト5-3阪神、22回戦、11勝11敗、16日、神宮)3位の阪神は最下位ヤクルトに3-5と痛い逆転負けを喫し、連勝は2で止まった。試合前、南信男球団社長(59)は和田豊監督(52)の去就について「基本は続投」とあらためて来季続投の方針を示したが、神宮球場に陣取った虎党からは厳しい「辞めろ!」コールの嵐だ。残り12試合。せめて2位に浮上する意地をみせてや。

 血相を変えた虎党が、三塁フェンスをけ破らんばかりに叫ぶ。ツバが飛んできそうな距離から罵声と怒号の雨あられ…。非難ごうごうのハリケーンに敗将が襲われた。

 「何しとるんや、相手は最下位やぞ!!」

 「和田ーっ! 潔く早く辞めろっ!!」

 負ければ地獄-。神宮球場では、ダッグアウトから三塁側ファウルゾーンを外野席の手前まで歩き、帰りのバスへと向かう通路に向かう。そこまではファンの至近距離に姿をさらすため、敗者に容赦がない。傷口に塩を塗られる非情な導線。痛烈なやじを背中に浴び、和田監督は大股で帰路を歩んだ。

 3年契約の最終年。試合前には、17日の編成会議のために新幹線で東京入りした南球団社長が「基本は続投」の方針を改めて明言した。新神戸駅、品川駅の双方で大勢の報道陣に囲まれての“初公言”。球団トップは現指揮官に対して信頼感の“不変”を強調したが、試合後にファンが突きつけたのは「辞めろ!」の大合唱だった…。

 五回に2得点して一時勝ち越すも、六回に岩田が飯原に逆転2ランを被弾。八回無死二塁の絶好機では「あそこはクリーンアップで勝負」と“選手任せ”にした結果、4番ゴメス、5番マートン、6番福留が相次いで凡退して無得点。ここ一番で将が執念の采配をふるうことはなく、ファンの怒りもごもっともだ。

 9月は5勝9敗と毎秋おなじみの失速。巨人、広島、ヤクルトと続いたこの9連戦も、5敗目を喫して負け越しが決まった。2・5差で追う2位広島、4・5差で追われる4位DeNAもそろって敗れたため、上下のゲーム差に変動がないことだけが救いだった。

 南社長は基本方針に“例外”を添えている。

 「そう(交代)せざるをえない状況もあるでしょう。それ(進退のライン)はわからない。常識的な基準でしょう。3位からでも日本シリーズに行って日本一になる場合もあるわけだし。(何位が基準か)みなさん(ファンや報道陣)の意見がすべて一致すれば従うけど、それは人それぞれだろうから」

 すでに「Bクラスなら辞任」の覚悟を球団幹部に示している指揮官にとって、痛くない1敗などない。Bクラス転落は避けられても、このまま広島の下に甘んじ、クライマックスシリーズのファーストステージ本拠地開催を逃す事態になると…。現場トップの人事も揺らぎかねない。

 試合後、南社長が話した続投方針について、和田監督は「今はとにかく1戦1戦という気持ち。きょうの試合、きょうの試合と集中していきたい」と、残り12試合に専心する思いを話した。

 そう。勝って、勝って、「後任求ム-」の声をかき消すしかない。 (栃山直樹)

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