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【VSコロナ】感染者ゼロでノーサイド ワンチームで「密」対策にトライ/高校ラグビー

【VSコロナ】

感染者ゼロでノーサイド ワンチームで「密」対策にトライ/高校ラグビー

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花園のスタンドは無観客。コロナ禍で異例の光景となった(撮影・門井聡)

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 コロナ禍で影響を受けた各界の現状や今後の展望を探る新連載。今回は、史上最多の63校が参加し桐蔭学園(神奈川)の2連覇で幕を閉じた第100回全国高校ラグビー大会(昨年12月27日-今年1月9日、大阪・花園)を検証する。開催さえ危ぶまれた中、感染者を出すことなく最後まで実施できた創意工夫、苦労とは。(取材構成・月僧正弥、大石豊佳)

◆開会式は中止、1チームの人数40人に制限

 第100回大会の開催を正式に発表したのは12月3日。開幕の約3週間前だったが、運営を担う実行委員会の準備は新型コロナウイルスの感染が拡大していた昨年春から始まった。開催に向けた医務委員会の意見は「『密』を避けること」だった。これを受け、実行委総務委員長の天野寛之氏(62)が方針を説明する。

 「試合をするため、できる限りのリスクを取り除く」

 大人数が一度に集まる開会式は中止。会場に入れる1チームの人数は登録選手30人に監督、マネジャーら10人の計40人に制限した。すべて無観客試合とし、保護者や控え部員の来場も認めなかった。例年なら控え部員も全員来場して試合前の練習を手伝い、試合中はスタンドで声援を送っていたが、一気に様変わりした。

 さらに実務に関わる大会役員もローテーションを組み、同時に会場にいる人数を3分の2に制限。大会期間中、延べ10万人以上が訪れる観客はゼロ。選手、役員など観客以外の延べ1万人も8000人まで絞り、来場者を例年の10分の1以下にまで削減した。

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