2021.1.12 05:01

天理大、来る者拒まず“小兵”鍛えた小松イズム/大学選手権

天理大、来る者拒まず“小兵”鍛えた小松イズム/大学選手権

特集:
大学選手権
天理大を大学日本一に導いた小松監督(上)は胴上げで祝福された

天理大を大学日本一に導いた小松監督(上)は胴上げで祝福された【拡大】

 ラグビー大学選手権準決勝(11日、天理大55-28早大、国立)天理大(関西1位)が昨季王者の早大(関東対抗戦2位)に計8トライの猛攻で55-28で快勝し、3度目の決勝で初優勝を果たした。55得点は決勝史上最多で、関西勢の優勝は平尾誠二さん(故人)を擁した同志社大が3連覇した1984年度以来36大会ぶり。昨年8月に部員62人が新型コロナウイルスに集団感染した困難を乗り越え、史上10校目の頂点に立った。

 創部96年目でたどり着いた大学日本一。1995年から率いる小松節夫監督(57)は、小柄な選手が体格で勝る相手にどう対抗するかを念頭に、指導に当たってきた。

 「小さくても、高校時代に活躍していなくてもできる。学生たちが天理大に来てよかったと思ってほしい」

 高校ラグビーの勢力図は“西高東低”といわれる中、有力選手は進学先に関東の大学を選ぶ傾向が強い。そこで天理大は、他校とは違い入部希望者を全員受け入れる。

 強豪校にならって全寮制を取り入れ、エリートではない選手たちに奈良・天理市内の白川グラウンド近くにある長い坂と階段の往復を繰り返す地道な鍛錬を課し、肉体を鍛え上げた。そこに屈強な留学生が加わり、7大会続けて大学選手権に進むなど経験も積み上げた。

 指揮官がコーチとしてやってきた93年には、Cリーグ(3部相当)に降格していた。9年かけてAリーグ(1部相当)に引き上げ、監督就任26年目で手にした初の栄冠。「関西のチームも努力次第で日本一になれる」。打倒関東への反骨心が、何よりの“勝因”だった。

試合結果へ試合日程へ組み合わせ表へ