ラグビーの全国大学選手権最終日は11日、東京・国立競技場で決勝が行われ、天理大(関西1位)が2連覇を狙った早大(関東対抗戦2位)を55-28で破り、初優勝を果たした。関西勢では1984年度に3連覇した同大以来36大会ぶりの大学日本一に輝いた。
3度目の決勝に臨んだ天理大は前半3分の先制トライなどCTB市川が3トライを挙げ、29-7で折り返した。後半も市川の自身4トライ目などで加点。計8トライを奪い、決勝では史上最多となる55得点で快勝した。
試合は新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出された中で開催。既に販売した約1万7000枚のチケットは観客制限措置から除外されるとの政府見解を受け、1万1411人の観客を入れて実施した。
天理大・小松監督の話「なかなか実力を発揮できなくて、今まで悔しい思いをしてきた。強い早稲田のアタックにプレッシャーをかけられたことが勝利につながったと思う。本当に学生たちはハードワークをした」
早大・相良監督の話「天理大が素晴らしかったの一言に尽きる。選手はやりきったと思うが、天理大の圧力で自分たちの力を出させてもらえなかった。悔しさを来年以降につなげてまた頑張りたい」