2021.1.9 18:32

桐蔭学園V2!地力の差見せた後半3トライ 仲間との絆で無観客の記念大会制す/高校ラグビー 

桐蔭学園V2!地力の差見せた後半3トライ 仲間との絆で無観客の記念大会制す/高校ラグビー 

優勝して喜ぶ桐蔭学園フィフティーン =花園ラグビー場(撮影・甘利慈)

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 “東の横綱”が2連覇だ! シード校同士の決戦は、桐蔭学園(神奈川)が後半に22得点を挙げて突き放し、京都成章(京都)に32-15で勝利。2大会連続3度目の優勝を果たした。連覇は2009~11年度に3連覇した東福岡以来で、史上9校目(11度目)。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため全試合が無観客で実施された異例の大会で、史上最多63校の頂点に立った。

 試合終了を告げるホイッスルが響くと、無観客の聖地・花園に勝者の雄たけびが響いた。圧巻の強さを見せた桐蔭学園が、史上9校目の連覇。主将のNO・8佐藤健次(3年)は、両拳を突き上げ喜びを爆発させた。

 「大変な時期を乗り越えて、切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間と優勝できてうれしい」

 序盤は相手の出足の早く鋭いタックルを受け、自陣での時間が続いた。先制PGも許したが、焦りはなかった。前半19分には、敵陣深くでのラックからLO青木恵斗(3年)が力技でトライ。その後、10-10と追いつかれたが、後半に3トライを含む22得点と地力の差を見せつけた。

 コロナ禍で今大会は無観客での開催。保護者や選ばれなかった選手も、会場には足を運べなかった。そこで試合前にはメンバー外の3年生が約20秒の応援動画をプレゼント。ロッカールームで再生し、士気を高めた。「無観客だったけれど、(仲間が)近くにいるような感覚があった」と青木。仲間の思いを背負い臨んだ一戦だった。

 昨年4月の緊急事態宣言を受けて、チーム練習が再開したのは7月。自粛期間もオンラインでミーティングを行い、選手に自主性を求めてきた。決勝前の試合プランに関するミーティングでは、「雰囲気が悪くなるくらい、言い合いになった」と佐藤は振り返る。全国高校選抜大会が中止になるなど実戦機会が減った分、徹底的に話し合って成長してきた。

 来年度は3連覇がかかるが、藤原秀之監督(52)は「全く考えていない。ラグビーが、スポーツがしっかりできるようになればいい」と冷静だ。今季のチームスローガンは、「貫」。プライドを示した“東の横綱”が、常勝軍団の道を突き進む。(阿部慎)

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