2020.12.23 12:00

【ラグビーコラム】大学選手権優勝のカギは“おうち時間”にあり?

【ラグビーコラム】

大学選手権優勝のカギは“おうち時間”にあり?

特集:
大学選手権
ノーサイドの精神

 【ノーサイドの精神】ラグビーの全国大学選手権も佳境に入った。来年1月2日に帝京大(関東対抗戦4位)-早大(関東対抗戦2位)、明大(関東対抗戦1位)-天理大(関西リーグ1位)の準決勝が東京・秩父宮で行われ、その勝者が11日、聖地・国立競技場での決勝に進む。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、春季大会が中止となるなどして迎えた異例のシーズン。陽性反応者が出たことによる東海大(関東リーグ戦1位)のリーグ戦最終戦への辞退や同志社大(関西リーグ2位)の大学選手権3回戦辞退もあった。それだけに、まずは最後まで開催されることを、祈るばかりだ。

 取材では、コロナの影響を受け、電車など公共交通機関を使わないよう心がける選手の声を多く聞いた。そんな中、各チームがストレスをためぬように、工夫を凝らしていたように思う。

 対抗戦2連覇を果たした明大の“発散法”が、非常に興味深かった。管理栄養士を務める山田優香さん(過去に日本代表の管理栄養士も務めた)の下で、10月の対抗戦開幕後から毎週木曜日は食事メニューが“豪華”に。外食がなかなかできない選手のため、「アメリカンディナー」、「イタリアンディナー」、「アラビアンディナー」といったように、世界の料理での“おもてなし”を楽しんでいたという。

 当然、パーティーのような大人数での食事とは程遠い。ソーシャルディスタンスは徹底。『密』を避けるべく、選手の食事時間も回転率を上げながらになってしまうが、いつもとは違う非日常を楽しんでいた。ちなみに、2連覇を決めた6日の早大との伝統の一戦の直前は、シンプルに「焼肉」だったそう…。

 泣いても笑ってもあと2試合勝ったチームが王者だ。長く苦しいイレギュラーな戦いを制するのは、ラグビーの実力はもちろん、“おうち時間”の息抜きが上手なチームなのかもしれない。(ラグビー担当・阿部慎)