2020.12.16 12:00

【ラグビーコラム】2023年W杯、開幕戦と決勝はフランスvsNZ?

【ラグビーコラム】

2023年W杯、開幕戦と決勝はフランスvsNZ?

特集:
ノーサイドの精神
2023年W杯フランス大会の1次リーグ組み合わせ抽選会で、日本はD組に入った(ロイター)

2023年W杯フランス大会の1次リーグ組み合わせ抽選会で、日本はD組に入った(ロイター)【拡大】

 【ノーサイドの精神】フランスで行われる2023年W杯で、各国のターゲットは決まった。14日にパリで同大会1次リーグの組み合わせ抽選が行われ、参加20カ国の組み分けが決定した。

 日本はD組で、イングランド、アルゼンチンが同組に入った。抽選当日から翌日にかけてさんざん報道されているので繰り返しては言わないが、なかなか厳しい相手であることは間違いない。比較的戦いやすいウェールズとイタリアに同組になってほしかったというのは虫が良すぎるが、それにしても対戦成績(日本はイングランドに9戦全敗、アルゼンチンに1勝5敗)を見るだけでも、難敵であることは分かる。だが、19年大会だって、それまで9戦全敗だったアイルランドから勝利をもぎとっている。ここからの2年半あまりの強化に期待したい。

 日本以外で注目していたのは開催国フランスが自動的に入るA組。実力最上位の第1グループからはニュージーランド(NZ)が入った。このカードを開幕戦にぶつければ、大会はいきなりヒートアップすること間違いなし。運営側からすれば、毎年当たるイングランドやウェールズを引くより、ありがたかったといえるかもしれない。

 フランスの強化は進んでいる。今年の欧州6カ国対抗は若手を多く起用しながら(チーム平均年齢24~25歳)、初戦でイングランドを破るなどして4勝1敗、2位の好成績。秋のオータムネーションズ杯では、決勝でこれまたイングランドと激突。協会との契約の関係で経験の少ない選手を先発に使わざるを得なかったが、ほぼベストメンバーのイングランドと80分間で同点、延長戦にもつれこんで3点差で敗れるというきわどい勝負を演じた。

 目立つのは、守備の堅さだ。昨年のW杯で4位に入ったウェールズを指導したショーン・エドワーズ・ディフェンスコーチが、新たに就任したことが大きい。一方、ウェールズは6カ国対抗は1勝4敗で5位、オータムネーションズ杯も5位で終了。エドワーズ・コーチの存在、不在が際立つ結果となった。

 A組はイタリアもいるが、よほど強化に成功しない限り、フランスとNZが抜け出すだろう。その場合、両者が再び顔を合わせるとすれば決勝。史上初めて開幕戦と決勝が同じカードになるかもしれないという楽しみも残る。

田中浩(たなか・ひろし)

「田中 浩」イメージ画像1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の59歳。