2020.11.24 05:03

早大、13年ぶりの全勝優勝王手 12・6早明天王山、勝った方が王者/関東対抗戦

早大、13年ぶりの全勝優勝王手 12・6早明天王山、勝った方が王者/関東対抗戦

特集:
関東大学対抗戦
スピードランナーの早大FB河瀬(左)が相手を振り切ってトライを決めた

スピードランナーの早大FB河瀬(左)が相手を振り切ってトライを決めた【拡大】

その他の写真(1/6枚)

 関東大学対抗戦(23日、慶大11-22早大、秩父宮)97度目を数える対抗戦伝統の早慶戦は、昨季の大学王者・早大が3トライを奪い、22-11で慶大を下し、ただ1校6戦全勝とした。4勝2敗の慶大は優勝の可能性が消えた。優勝争いは早大と5勝1敗の明大に絞られ、12月6日の早明戦(秩父宮)の勝者が対抗戦王者となる。早大は慶大との定期戦通算70勝(7分け20敗)。節目の勝利が、2007年以来13年ぶりの全勝優勝、大学V2へ勢いをつける。

 堅い慶大の守備を、今季初めて赤黒ジャージーの15番を背負ったFB河瀬諒介(3年)が、こじ開けた。後半26分、SO吉村紘(2年)からパスを受けると、右のスペースへ逃げながら1人目のタックルを外す。2人目は正面から当たって跳ね飛ばし、右中間インゴールへと飛び込んだ。

 「最初の1人を外せばいけると思った。いい時間帯で取れました」

 吉村のゴールも決まり22-11。50-22で勝った7日の筑波大戦では吉村に代わってSOも務めたスピードランナーの今季初トライが、慶大に追い上げられていた嫌なムードを振り払い、勝利を引き寄せた。

 1922(大正11)年に始まり、97度目となる関東最古の定期戦。新型コロナウイルスでファンの入場制限もある中、観客は9531人で今季最多の“満員”になった。両校とも自陣ゴール前に迫られても、鋭く前に出る守備で相手の反則を誘うなど、80分間我慢比べが続いた。

 NO・8丸尾崇真主将(4年)は、「慶大を圧倒しようと準備してきたが、出足の速いディフェンスを浴びた。うちもディフェンスという、立ち返る部分があった」。慶大を1トライに抑えた守備に手応えを感じた。

 丸尾ら4年生のラストシーズンは、コロナ禍に見舞われ、「正直、対抗戦や大学選手権ができないことも頭にあったが、試合ができることを信じて練習していた」(丸尾主将)という。9月に行った福島・Jヴィレッジでの合宿最終日、4年生全員で施設内の風呂に入り結束を確かめた。

 ただ1校全勝で迎える伝統の早明戦が対抗戦の優勝決定戦となり、勝つか引き分けで2年ぶりの対抗戦制覇が決まる。相良南海夫(なみお)監督(51)は「これからは一つ一つのプレーの精度、プレー選択などを高めていかないと」と、決戦までの2週間弱の間でさらなる成長を期す。丸尾主将も「早明戦は力の出し合いになる。自分たちからアグレッシブに仕掛けたい」と、2007年以来の全勝優勝に照準を定めた。(田中浩)

試合結果へ試合日程へ勝敗表へ