2020.11.2 12:00

【ベテラン記者コラム(64)】イングランド代表もとばっちり コロナ感染再爆発でドタバタ

【ベテラン記者コラム(64)】

イングランド代表もとばっちり コロナ感染再爆発でドタバタ

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イタリア戦でトライするイングランドのヤングズ=ローマ(AP)

イタリア戦でトライするイングランドのヤングズ=ローマ(AP)【拡大】

 欧州で再び爆発している新型コロナウイルスの感染拡大が、ラグビーにも影響を及ぼしている。

 10月24日、イングランド・プレミアシップの決勝がトゥイッケナムで行われた。結果はエクセター・チーフスがワスプスに19-13で競り勝ち、3季ぶり2度目の優勝。欧州チャンピオンズ杯と合わせた2冠を獲得した。

 実はこの試合前、ワスプスはコロナウイルスの検査で11人に陽性反応が出た。その中にはレギュラー4人も含まれており、濃厚接触者も除くと試合に出られるのは30人ほどとなった。苦しい台所事情で、タイトルには届かなかった。

 どたばただったのはワスプスだけではない。主審を務める予定だったウェイン・バーンズ・レフェリーも、妻とともに陽性となりキャンセル。昨年のW杯でも主審を務めた世界NO・1レフェリーともいえる41歳で、ワールドラグビーのパネルレフェリーは毎週のPCR検査が義務づけられている。30歳のクレイグ・マクスウェル・キーズ氏が代役を務め、初めて決勝の笛を吹いた。

 イングランド代表もとばっちりを食った。再開される欧州6カ国対抗のイタリア戦(10月31日)を前に、25日に戦う予定だったバーバリアンズ(各国の有力選手を集め、試合のときだけ編成される英国の特別なクラブ)戦が中止となってしまったのだ。その理由は、バーバリアンズの複数の選手がコロナ規制を破って外出してしまったこと。それも2度。その中には、元イングランド代表主将のFLロブショーも含まれていた。これにより、6カ国対抗の優勝がかかるイタリア戦にぶっつけ本番で臨まなければならなくなった。

 そのイタリア戦で、イングランドは前半苦戦したが、後半は攻撃力を発揮して完勝。フランス、アイルランドとの三つどもえの争いを制して無事優勝を飾った。もし優勝できなかったら、エディー・ジョーンズ監督はさぞ恨み節を並べたことだろう。(田中浩)