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【ネクストスター候補(26)】明大WTB石田吉平、東京五輪7人制日本代表入りへ強い意欲/ラグビー

【ネクストスター候補(26)】

明大WTB石田吉平、東京五輪7人制日本代表入りへ強い意欲/ラグビー

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 関東大学ラグビー対抗戦で2連覇を目指す明大のWTB石田吉平(2年)が取材に応じ、来夏の東京五輪での7人制日本代表入りへ強い意欲を示した。切れ味抜群のステップを武器に、既に7人制代表を経験している20歳の逸材。現在は新型コロナウイルスの影響で大学での活動に専念しているが、五輪への気持ちを切らしたことはない。高校時代から目標としてきた大舞台へ走り続ける。(取材構成・阿部慎)

 力強い言葉に決意がにじみ出る。コロナ禍前は7人制日本代表候補に大学生で唯一選出されていた石田は、現在代表活動に参加できていない。だがしっかりと前を見る。

 「焦りはあります。胸がムズムズして『7人制もやりたい』と思う。でも仕方がない。自分ができることをやって、代表に合流したときに成長した姿を見せられるようにしたい」

 花園優勝5度の大阪・常翔学園高時代から期待されてきた。168センチ、74キロと小柄だが強靱(きょうじん)な下半身から生まれるステップを武器に活躍。高校卒業直前には早くも日本代表に選出された。

 だがコロナ禍で、「電車禁止」など徹底した感染防止対策を貫いている明大ラグビー部。大学側の方針もあり、代表活動からは“離脱”を余儀なくされていた。「ネガティブなことを考えてもしようがない」。今は明大で15人制でのプレーに集中する。

 10月4日に開幕した関東大学対抗戦では、ここまで全試合で先発し存在感をアピール。昨年は入学直後に痛めていた左肩を手術しただけに、「7人制よりコンタクトプレーも多い。そこは楽しいですね」と“大学デビュー”を振り返る。

 開幕前には7人制日本代表の岩渕健輔ヘッドコーチ(44)から、「15人制の試合を見てしっかり評価する」と電話で告げられた。「結構プレッシャーかけられてます」。東京五輪へ、気合は十分だ。

 コロナ禍による自粛でラグビーがまともにできていない期間も、ひたすら走って汗を流した。「ボクシング選手ってカッコいい」と純粋な気持ちから、ボクサーが行うロードワークを参考に坂道や階段を昇り降り。下半身を徹底強化した。以前は190キロの負荷をかけて行っていたスクワットは、現在驚異の230キロ。188センチ、106キロの体格を誇る主将のNO・8箸本龍雅(はしもと・りゅうが、4年)と同じ数値だ。

 代表候補の中で、石田は最も年下だ。「その分、成長できるチャンスがある」。五輪の1年延期は、そのまま“伸びしろ”となる。重戦車が誇るランナーが2季ぶりの大学日本一、そして来夏の東京五輪に続く一本道を猛スピードで駆け上がる。

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