2020.10.25 19:58

奈良朱雀高・山本監督 初戦突破も「花を咲かせる土になれ」/高校ラグビー

奈良朱雀高・山本監督 初戦突破も「花を咲かせる土になれ」/高校ラグビー

勝利した天理II部戦後、厳しい表情で選手たちを叱咤する奈良朱雀高の山本清悟監督(中央奥)=25日午前、奈良・天理親里ラグビー場

勝利した天理II部戦後、厳しい表情で選手たちを叱咤する奈良朱雀高の山本清悟監督(中央奥)=25日午前、奈良・天理親里ラグビー場【拡大】

 全国高校ラグビー大会奈良県予選の1回戦が25日、天理親里ラグビー場で行われた。テレビドラマ「スクール☆ウォーズ」の登場人物のモデルにもなった山本清悟監督(60)率いる奈良朱雀は、33-0で天理II部に快勝。全国大会優勝6度の強豪、天理との準決勝進出を決めた。

 だが、試合後の山本監督は“鬼の形相”で選手たちの前に現れた。

 「前半で気持ちが切れたやろ。どういう気でプレーしているんや。あまりにもお粗末」

 強力モールを軸にFW戦で圧倒し4トライを挙げた前半から一転、点差が開いた後半はミスを連発して1トライと失速。片手パスなど軽いプレーもあった。

 「次は高い壁(天理高)。このままではどうにもならない。持っている力を出し切ったと思わせてあげたい」

 山本監督は中学時代、けんかやマージャンに明け暮れ「京都一のワル」「弥栄の清悟」と言われたが、伏見工高(現京都工学院)入学後、ラグビーを通じて悪い世界と決別した。

 「花になろうと思うな。花を咲かせる土になれ。仲間のためにやれ」

 10月で60歳になり、自身にとって今大会が来春の定年前、最後の花園予選。だからこそ、選手たちを叱咤(しった)する言葉は熱かった。(月僧正弥)