2020.10.11 05:02

日大、不祥事乗り越え開幕2連勝 「ヘラクレス軍団」FWで関東学院大圧倒/関東リーグ戦

日大、不祥事乗り越え開幕2連勝 「ヘラクレス軍団」FWで関東学院大圧倒/関東リーグ戦

後半、日大のHO藤村はボールを持って突進。チームを2連勝に導いた(撮影・加藤圭祐)

後半、日大のHO藤村はボールを持って突進。チームを2連勝に導いた(撮影・加藤圭祐)【拡大】

 関東リーグ戦(10日、日大50-5関東学院大、関東学院大G)リーグ戦1試合が行われ、昨季6季ぶりに大学選手権に出場した日大が、関東学院大に50-5で快勝した。1月に当時の部員が大麻所持の疑いで逮捕され活動停止。その後、8月には元ヘッドコーチによる部員への暴行問題が発覚した。相次ぐ不祥事を乗り越えての開幕2連勝だ。全盛期には、強力FW陣から「ヘラクレス軍団」と恐れられた伝統校。1985年以来4度目のリーグ戦優勝へ、苦難に負けずに突き進む。

 雨風にさらされても、何度も立ち上がった。台風14号が接近する中、昨季リーグ戦2位の日大が、3季ぶり1部昇格の関東学院大に50-5で勝利。主将のHO藤村(4年)が胸を張った。

 「スクラムとモールで圧倒できた。しっかり肉体的な強さを前面に出して、前に出られた」

 強力FWから、BKに安定したボールを供給。モールでも2トライを決めるなど、FWとBKがかみ合って快勝した。中野監督は「コンタクトプレーで当たり勝てたことが、一番大きい」とうなずいた。

 今年1月に、当時の部員が大麻所持の疑いで逮捕され活動停止。新型コロナウイルスの感染拡大もあり、まともな活動を再開できたのは5月。監督らと部員の話し合いを増やして、掲げたスローガンは「挑戦と結束」だった。

 負の連鎖は続いた。活動再開後の8月には、元ヘッドコーチが部員の頭につまようじを刺すなど暴行を繰り返していたことが発覚。繰り返される不祥事を防ぐため、意識改革を進めた。寮の掃除は、4年生が率先して実施。1年生にやらせることが多い雑用も、上級生が行う意識を植え付けた。

 「私生活の細かい部分などから、襟を正すことにした」と藤村。2017年度まで大学選手権9連覇を達成した帝京大もチーム強化の一環で実践した組織改革に踏み出している。相次ぐ不祥事を乗り越えての開幕2連勝だ。

 次戦17日の専大戦へ、藤村は「肉体的な強さを前面に出す形を押し通したい」と気合十分。逆境に負けず、走り続ける。(阿部慎)