2020.9.23 12:00

【ラグビーコラム】関東大学ラグビー、いつもと違う秋の陣の鍵は「自分たち」

【ラグビーコラム】

関東大学ラグビー、いつもと違う秋の陣の鍵は「自分たち」

特集:
ノーサイドの精神

 【ノーサイドの精神】関東大学ラグビー対抗戦A、リーグ戦1部の所属校が、10月4日の開幕へ向けた準備の“対外試合”がほぼ終了した。

 帝京大は東海大を84-7と圧倒、早大は大東大からA、B合わせた80分で11トライを奪うなど、差がつくゲームも多かった。新型コロナウイルスの影響で、東海大や大東大は大学の施設であるグラウンドの使用すらままならない時期が続き、東海大は8月の菅平合宿が実質的なチームづくりの始まりだった。春以降の準備状況が、大学によってかなり異なっている。

 例年4月に始まる関東春季大会が中止になり、単純に試合経験が少なくなっただけでなく、全体の中で自分たちの現在位置がどのあたりにあるかを判断するデータも不足している。いわば、各校手探りの状態で開幕を迎えることになりそうだ。

 ディフェンディングチャンピオン・早大の相良南海夫監督は「よそと比較してどうこうということではなく、自分たちがどうするのかを突き詰めることが重要」という。早大は8カ月ぶりの実戦となった9月中旬の流通経大戦で、「攻撃は必ずミスが起こるだろう。だが、守備は確実にこなせる」とテーマを掲げ、21-5で勝利。「立ち返る場所はディフェンス」とNO・8丸尾崇真主将(4年)も一定の手応えを感じたようだ。

 昨年、対抗戦を制した明大は、8月下旬に福島・Jヴィレッジで1週間の合宿をこなした後、慶大、流通経大と対戦。NO・8箸本龍雅主将(4年)はこう話す。

 「これまでは試合で課題を見つけ、それを修正していくという作業ができたが、試合が少ない今年は練習で課題を出さないといけない。相手をつけた練習で、一人一人が相手にうまくいかせない状況をつくるようにバトルする。課題があぶり出せるような練習をすることが大事。自分たち次第です」

 確固たる「自分たち」をどの時点でつくり上げることができるか、それとも、もうつくり上げているのか。このあたりがいつもと違う秋の陣の鍵のひとつになると思う。(田中浩)