2020.8.26 12:00

【ラグビーコラム】南北プロリーグの判定も参考に 国内のブレークダウンのレフェリング

【ラグビーコラム】

南北プロリーグの判定も参考に 国内のブレークダウンのレフェリング

特集:
ノーサイドの精神

 【ノーサイドの精神】南半球のスーパーラグビー(SR)に続き、北半球でもイングランドのプレミアシップが8月中旬に再開。9月第1週には松島幸太朗が移籍したフランスリーグ「トップ14」も開幕する。

 6月中旬にSRのニュージーランド(NZ)大会「アオテアロア」が開幕した当初、ブレークダウン(BD=タックル後のボール争奪の局面)でのレフェリーの判定、とりわけボールを持ち込んだ側に対する厳しい判断基準が目立った。以前、この欄でも書いたが、ボールキャリアがタックルされた後に、これまで大目にみられていた、ほふく前進のように前に進んだり、横に2~3回転がって距離を稼いだりした行為が反則をとられていた。

 だが、大会が進むにつれ、基準は緩くなっていき、昨季までの状態とあまり変わらなくなっていた。NZ大会開幕節2試合の反則数は30と28。普通の試合の2倍近い数字になり、「これではラグビーにならない」とチームからレフェリング部門へ改善を求める要望もあったようだ。それを受けて、7月初めに開幕したSRオーストラリア大会は、さほど厳しくない印象だった。プレミアシップの試合も、NZ大会の1週目ほど厳しく吹かれてはいないように見えた。

 日本でも10月には関東、関西の大学ラグビーが開幕する見込みだ。「争奪」と「継続」というラグビーで最も重要なファクターとなるBDに関するレフェリング指針が、日本協会から7月に出されている。SRやプレミアシップ、トップ14といったプロリーグの判定基準も参考材料の一つ。国内のレフェリーはどんな基準で見て、どうさばくか。少し大げさに言えば、3年後のW杯フランス大会での日本代表のさらなる躍進にもつながることだと思っている。(田中浩)