2020.7.13 05:01

ラグビー合宿聖地、予約入らず大ピンチ…ワンチームで救済へトライ!

ラグビー合宿聖地、予約入らず大ピンチ…ワンチームで救済へトライ!

2018年夏の菅平高原では、早大が合宿を行い汗を流した=早大菅平グラウンド

2018年夏の菅平高原では、早大が合宿を行い汗を流した=早大菅平グラウンド【拡大】

 国内では12日、新たに409人の新型コロナウイルス感染者が確認され、感染再拡大の傾向が続いている。スポーツ界で、その影響を強く受けているのがラグビーだ。国内最高峰のトップリーグは3月にリーグ戦を打ち切り、大学ラグビーでは開催が大幅に遅れている。選手たちが集う北海道や長野県にある夏合宿の聖地も大ピンチ。グラウンドや宿泊施設に予約が入らず、地元関係者らは頭を抱えている。

 国内初開催となった昨年のラグビーW杯で、日本代表は初の8強入り。大躍進が今年の国内リーグに勢いをもたらすと期待されたが、コロナ禍が立ちふさがった。

 トップリーグは感染拡大防止のため、3月にリーグ戦を第6節終了時点で打ち切り。大学ラグビーは、関西協会がAリーグを例年より半月遅い10月10日に開催する方針。関東協会も対抗戦、リーグ戦の開催を決めているが時期は未定。今月10日に5000人を上限に観客を入れて試合を行っているプロ野球やサッカーJリーグと比べ出遅れている。

 選手たちの夏合宿の聖地もピンチだ。日本代表がW杯直前に合宿した北海道網走市。8月の平均気温が20度を下回る冷涼な気候と市営のトレーニング施設の良質な芝を売りに、トップリーグや大学の約10チームが訪れる。しかし今夏は、いまだ受け入れ決定ゼロの「異例の状況」(市担当者)。3月に大学チームから問い合わせがあったが感染拡大後にキャンセル。「盛り上がりを期待したが厳しい…」(同)と肩を落とした。

 長野県上田市の菅平高原。民間ホテルなどが所有するラグビー場が100面以上あり、宿泊施設も約100軒。昨夏は800超のチームが訪れ、W杯前にイタリア代表も練習した。だが今夏は6月時点で受け入れが確定しているのは15チーム。菅平高原旅館組合は4月に行った調査を基に、2月下旬~7月末の損失をキャンセル人数15万人超で10億円超と推測。観光協会事務局の大日方孝さん(64)は「実際の損失は計り知れない」と話す。

 救済の動きもある。「聖地のために手伝わせて」という元ラガーマンの呼び掛けを機に、地元有志でプロジェクトを立ち上げ、今月後半からクラウドファンディングを実施。ホテルや旅館が拠出する組合費の負担軽減に充てる。支援者を「スガダイラーズ」と名付け、オリジナルTシャツなどを返礼品にする。旅館組合も感染対策の指針を作成。ワンチームでの感染防止を目指し、食堂や浴場での人数制限といった協力を利用者に求めている。

  • W杯前に日本代表が汗