2020.6.26 12:00(1/2ページ)

【ネクストスター候補(1)】クボタ・岸岡智樹、日本代表入りに決意「目指さないわけにいかない」

【ネクストスター候補(1)】

クボタ・岸岡智樹、日本代表入りに決意「目指さないわけにいかない」

特集:
ネクストスター候補
6月にオンライン取材に応じたクボタSO岸岡智樹

6月にオンライン取材に応じたクボタSO岸岡智樹【拡大】

 昨季のラグビー大学選手権で早大を11季ぶりの日本一へと導いたSO岸岡智樹(22)=クボタ=がオンライン取材に応じ、初の日本代表入りを新たな目標に掲げた。転機は昨秋のW杯日本大会と、今年1月11日に新国立競技場で行われた早明戦での大学選手権決勝。2度の超満員の雰囲気は、桜のジャージーへの意欲を一気に駆り立てた。(取材構成・阿部慎)

 早大の主力選手だった岸岡は、今春の大学卒業とともに現役生活を終えようと考えていた。しかし昨秋のW杯日本大会、そして約6万人が詰めかけた大学選手権決勝がラグビー人生の“延長”を決定づけた。

 「W杯を見に行って、自分自身も大学選手権の決勝を経験した。あの(熱狂的な)環境での試合を一度味わってしまったので、もう一度目指さないわけにいかない」

 大学ラグビー界では入学当初から有名な存在だった。パス、キック、ランの三拍子がそろったスタンドオフ。早大ラグビー部員では珍しく教育学部数学科に在籍し、“文武両道”を高いレベルで追求していた。

 卒業後もラグビーを続けるかどうかは、迷いがあった。「大学日本一」という目標の大きさに、“その先”のことまでは考えが及ばず「もう辞めてもいいんじゃないか、と。社会人になって続ける理由が分からなかった」。入学当初に漠然と考えていたトップリーグへの挑戦も、徐々に気持ちは薄れていた。

 何よりも4年間コンビを組み、3年時には日本代表候補に学生でただ一人選出されたSH斎藤直人(22)=サントリー=の存在が大きかった。刺激どころか、岸岡にとっては「逆効果でした」と当時を思い出して笑う。「こういう(すごい)ヤツらが活躍していくんだな、と。自分がやっていけるのかという不安があった」。

 転機になったのは昨年10月、W杯日本大会準決勝のニュージーランド対イングランドを生観戦したこと。「あの場に立ちたい」と、純粋な思いが膨らんだ。年が明けて1月11日。5万7345人の大観衆に見守られて、前年覇者の明大を45-35で破り11季ぶりの戴冠。気持ちは固まった。

【続きを読む】