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ラグビーW杯日本大会、過去最大の経済効果6464億円!

ラグビーW杯日本大会、過去最大の経済効果6464億円!

昨年のW杯でスコットランドに勝利し、スタンドの声援に応える稲垣(左から2人目)ら選手。日本の快進撃に熱狂した(撮影・蔵賢斗)

昨年のW杯でスコットランドに勝利し、スタンドの声援に応える稲垣(左から2人目)ら選手。日本の快進撃に熱狂した(撮影・蔵賢斗)【拡大】

 日本ラグビー協会は24日、昨年開催されたW杯日本大会の成果を分析したリポートを発表。経済波及効果は大会前の試算4372億円を2000億円以上も上回る、過去最大の6464億円となった。アジア初の楕円(だえん)球の祭典がインバウンド効果を呼び、過去8度の伝統国での開催を大きく超える金字塔を打ち立てた。また、“にわかファン”がテレビなどで観戦し、大会を盛り上げたことも数字で裏付けられた。

 閉幕から7カ月余りが過ぎても、ラグビーW杯の感動は胸に残る。日本が昨年の流行語大賞にも選ばれた「ONE TEAM」(ワンチーム)を体現して、初の8強入りの大快挙。184万枚弱を売ったチケット販売率99%(台風で中止の3試合を含む)は前回2015年イングランド大会を1ポイント上回り、W杯史上最高。経済波及効果6464億円も9度目のW杯で過去最大となった。

 ラグビーの伝統国・地域以外で初めて開催された大会の経済的成功を後押ししたのは、海外からの約24万2000人の訪日客だった。平均滞在期間16泊、1人当たりの消費金額は68万円を超え、訪日客の消費は6464億円の半分以上を占める3482億円。インバウンド効果はてきめんだった。

 大会を盛り上げた“にわかファン”の存在も数字で示された。テレビを含めて大会を観戦した人の75%が、過去に「ラグビー観戦なし」か「何度か観戦」という程度。リポートは、このコアではないファンを観戦動機などから(1)日本への誇りを持つ「日本代表応援型」(2)ラグビーにも魅力を見いだした「スポーツ愛好型」(3)大会そのものを楽しむ「W杯堪能型」(4)大会を話題に会話などを楽しむ「ソーシャル交流型」(5)周囲に影響を受けた「トレンドフォロワー型」-の5つに分類した。

 日本-スコットランドのテレビ瞬間最高視聴率53・7%(ビデオリサーチ調べ)の驚異的数字が示すように、ラグビーを知らなくても多くの人が熱狂的な声援を送った。この盛り上がりを受けて1月に開幕したトップリーグは、新型コロナウイルスの影響で無念の中止。ラグビーが戻ってくる日を待ち望むファンが多いことをデータは示している。(田中浩)

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