2020.2.27 12:00

【ラグビーコラム】猛威ふるう新型コロナウイルスでトップリーグ延期、欧州6か国対抗は?

【ラグビーコラム】

猛威ふるう新型コロナウイルスでトップリーグ延期、欧州6か国対抗は?

特集:
ノーサイドの精神

 【ノーサイドの精神】新型コロナウイルスがスポーツ界にも大きな影響を与えている。25日にJリーグが公式戦94試合の延期を決めたのに続き、ラグビーでもトップリーグ(TL)が2月29日、3月1日の第7節、3月7、8日の第8節の延期を決めたほか、サンウルブズも3月8日のブランビーズ戦(花園)、14日のクルセーダーズ戦(秩父宮)の2試合が国外開催となる。

 26日には首相官邸で新型コロナウイルス感染症対策本部の会合が開かれた。多人数が集まる全国的なスポーツ、文化イベントには大規模な感染リスクがあるとして、政府は手のひらを返すように今後2週間はイベントの中止や延期、規模縮小を要請する方針を表明。TLの延期、サンウルブズの国外開催も、こういった情勢を鑑みてのものだ。ただ、2週間で終息に向かわなかった場合はどうなるか。あらゆる競技で、大会を中止せざるをえない状況になりかねないだろう。

 ことは日本だけでおさまらない。イタリア北部のロンバルディア州では感染が拡大。ここには大都市のミラノがあり、北部の11の自治体が事実上封鎖された。フランス外務省はロンバルディア州と、隣接するベネト州について、状況が改善するまで不要不急の渡航を見合わせるよう通達するなど影響が出ている。

 そして、北半球のラグビー最大のイベント、欧州6カ国対抗にも累は及んだ。3月7日にダブリンで行われる予定だった第4節のアイルランド-イタリアが延期された。25日にアイルランドのサイモン・ハリス保健相が、この試合を中止すべきだとの見解を示していた。日本より多い450人余りの感染者が出ているイタリアから、大挙訪れるファンのことを考えてのものと思われる。イタリア北部の感染拡大は、感染源が分かっていないということも不気味さを増大させている要因のようだ。

 3月14日の最終節、ローマで待ち構えるイタリアの相手はイングランド。今のところ、ローマに感染者は出ていないようだが、優勝の可能性も残しているイングランドだけに、エディー・ジョーンズ監督は、RFU(イングランド協会)は、どう考えているだろうか。

田中 浩(たなか・ひろし)

「田中 浩」イメージ画像 1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の59歳。