2020.1.12 05:00

熱き戦いを見逃すな! トップリーグ開幕、16チーム見どころ

熱き戦いを見逃すな! トップリーグ開幕、16チーム見どころ

 17シーズン目を迎えるラグビーのトップリーグは16チームが参加して、12日に開幕する。


★パナソニックvsクボタ(13:00、熊谷)

プレスカンファレンスに臨むクボタ・立川理道(右)とパナソニック・坂手淳史 =東京都渋谷区(撮影・福島範和)

 3年連続で開幕戦で相まみえる。パナソニックはW杯で活躍したタレントがズラリ。新主将にHO坂手淳史が就任し、4季ぶりの優勝を目指す。7人制で東京五輪出場を目指すWTB福岡堅樹は序盤2戦に出場予定。クボタはW杯で優勝した南アフリカ代表NO・8フェルミューレンら外国選手が強力。日本代表として全5戦に出場したFLラブスカフニの破壊力も抜群だ。

パナソニック・坂手淳史主将「優勝するために強いチームをつくりたい。楽しい、激しい試合を見せたい」

クボタ・立川理道主将「上を目指していきたい。パナソニックにはここ2年、開幕戦で負けているので、3度目の正直で勝ちたい」


★日野vsNTTコミュニケーションズ(11:30、秩父宮)

プレスカンファレンスで握手を交わす日野・村田毅(左)とNTTコム・金正奎 =東京都渋谷区(撮影・福島範和)


 補強に力を入れている両チーム。昨季5位のNTTコミュニケーションズは、元日本代表WTB山田章仁がパナソニックから加入。南アフリカ代表HOマークス、オーストラリア代表SOリアリーファノの存在も大きい。昨季14位の日野は、東芝からPR浅原拓真が加入した。スーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズでの経験も豊富なスクラムマンの加入は大きな戦力だ。

日野・村田毅共同主将「いい準備ができている。日本代表選手がいない僕らが、どれだけ旋風を巻き起こせるかがモチベーション」

NTTコミュニケーションズ・金正奎主将「かなりすごい選手が加入して心強い。まずはトップ4。その次に優勝を狙いたい」

★東芝vsサントリー(14:00、秩父宮)

プレスカンファレンスで握手を交わす(左から)東芝・徳永祥尭、小川高広、サントリー・流大 =東京都渋谷区(撮影・福島範和)

 本拠地を東京・府中に置く名門同士の一戦。激しい攻防が予想される。両チームとも指揮官が代わった。2季ぶりの優勝を目指すサントリーの期待は、W杯日本大会で5トライを挙げた松島幸太朗。日本代表ではWTBで活躍したが、FBでの起用が濃厚だ。近年低迷が続く東芝は日本代表で背負った主将の肩書が外れ、プレッシャーが軽減されるNO・8リーチ・マイケルの大暴れに注目したい。

東芝・徳永祥尭共同主将「今のラグビーが楽しい。サントリーをボコりたくて仕方がない」

サントリー・流大共同主将「選手とスタッフ全てのメンバーが誇れるようなチームをもう一度つくる。優勝を目指します」


★ヤマハ発動機vsトヨタ自動車(13:00、ヤマハ)

プレスカンファレンスで握手を交わすトヨタ・姫野和樹(右)とヤマハ・大戸裕矢 =東京都渋谷区(撮影・福島範和)

 ヤマハ発動機の強力FWは今季も健在だ。清宮克幸前監督に代わって堀川隆延監督が昇進。主将には昨季、FLにも挑戦したLO大戸裕矢が就任した。副将のPR山本幸輝とともにチームを鼓舞する。トヨタ自動車は2季連続で4強。NO・8姫野和樹を中心に、「フィジカルラグビー」に磨きをかける。ニュージーランド代表前主将のNO・8リード、南アフリカ代表FBルルーのプレーは必見だ。

ヤマハ発動機・大戸裕矢主将「自分たちの限界を超える。自分たちのスタイルを貫いて優勝したい」

トヨタ自動車・姫野和樹主将「いろんな人に支えられた。感謝の言葉ではなく、優勝カップで返したい」


★リコーvsホンダ(11:45、花園)

プレスカンファレンスで握手を交わすリコー・浜野大輔(左)とHonda・小林亮太 =東京都渋谷区(撮影・福島範和)

 昨季9位のホンダは、日本代表のPR具智元とWTBレメキが勝利に導く。レメキは7人制での東京五輪も視野に入れているが、出場すればこれ以上ない味方となる。南アフリカ代表の優勝メンバーである206センチの長身LOスナイマンは、今季3年目。リコーは過去にパナソニックで活躍したSOバーンズが加入。アグレッシブな攻撃が強みだけに、新司令塔がチームを初の4強へと押し上げたい。

リコー・浜野大輔共同主将「チャンピオンを目指す。活力と感動を与えるプレーを見せたい」

ホンダ・小林亮太主将「チームはいい形。僕たちの熱いプレーで、皆さんの気持ちをヒートさせたい」


★NTTドコモvs三菱重工相模原(14:00、花園)

プレスカンファレンスで握手を交わすNTTドコモ・茂野洸気(左)と三菱重工・土佐誠 =東京都渋谷区(撮影・福島範和)

 トップチャレンジから昇格したチーム同士の対戦。注目が集まるのは日本代表でも活躍したNTTドコモのLOファンデルヴァルト。高い運動量と突き刺さるタックルで、相手の攻撃の芽を摘む。三菱重工相模原は昨季のサンウルブズで共同主将も務めたCTBリトルが、世界レベルの突破を披露すればチャンスは増す。12季ぶりのトップリーグで猪突(ちょとつ)猛進あるのみだ。

NTTドコモ・茂野洸気主将「開幕戦は落とせない。チーム名(レッドハリケーンズ)のようにトップリーグ界の台風の目になりたい」

三菱重工相模原・土佐誠主将「12季ぶりの挑戦は楽しみ。どのチームを“食う”のか楽しみにしてほしい」


★神戸製鋼vsキヤノン(13:00、神戸ユ)

プレスカンファレンスで握手を交わす(左から)神戸製鋼・前川鐘平、キャノン・嶋田直人、庭井祐輔 =東京都渋谷区(撮影・福島範和)

 昨季のトップリーグ王者・神戸製鋼は今季も盤石だ。昨季MVPのSOカーターを軸にFB山中亮平、CTBラファエレら日本代表が攻め立てる。ニュージーランド代表LOレタリックは献身的なプレーとボールの奪い合いでの強さが持ち味。キヤノンはパナソニックからベテランSH田中史朗が加入した。SO田村優との“日本一”のHB団がゲームをコントロールし、初の4強、そして優勝をうかがう。

神戸製鋼・前川鐘平共同主将「連覇に向けて頑張っていきたい。ラグビー界を背負うチームとして、いいプレーができたらいい」

キヤノン・庭井祐輔共同主将「今年こそ飛躍の年にしたい。開幕戦に勝って、飛躍の足がかりになれば」


★サニックスvsNEC(14:00、レベスタ)

プレスカンファレンスで握手を交わすサニックス・福坪龍一郎(左)とNEC・亀井亮依 =東京都渋谷区(撮影・福島範和)

 低迷が続くサニックスは、上位進出が現実的な目標だ。W杯で全5試合に出場したLOムーアのタックルは必見。サンウルブズで活躍したFBエメリーや、日本代表候補合宿に招集されたCTBベネットらが突破役を担う。昨季10位のNECは2011年度以来の4強を目指す。今季は13年度に現役引退し、国学院栃木高で教職に就いていた浅野良太がヘッドコーチに就任。強みの防御力を生かし、上位を狙う。

サニックス・福坪龍一郎主将「絶対に上位に進出する。ランニングラグビーをしっかりと復活させたい」

NEC・亀井亮依主将「ターゲットはトップ4。強みである攻撃的な防御を全員で押し出していきたい」

★今季のTL

 日本でW杯が開催されたことで例年よりシーズンが遅くなり、1月12日に開幕。5月9日まで各チーム15試合のリーグ戦を行い、優勝を決める。例年のような優勝決定トーナメントは実施しない。日本選手権も詳細は未定だが、TL上位4チームによるトーナメントで、5月末に開催する方向で協議を進めている。

トップリーグ・プレスカンファレンス

 毎年トップリーグの開幕前に行われる記者会見。チェアマンを筆頭に全チームの主将と監督やヘッドコーチ、関係者が一堂に会する一大イベントで、各主将は壇上で意気込みなどを語る。 今季は昨年12月25日に東京都内で開かれ、W杯日本大会で初の8強に進出した日本代表からはSH流大(ながれ・ゆたか、27)=サントリー、FL徳永祥尭(27)=東芝、HO坂手淳史(26)=パナソニック、NO・8姫野和樹(25)=トヨタ自動車=の4選手が出席。日本代表でもリーダーシップが光ったSH流は「また見たいと思われるような、子供たちが憧れるようなプレーをすることが僕たちの使命」と力を込めた。